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    百鬼夜行抄  外伝  1

     10, 2012 19:00
    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・

    この血は隔世遺伝らしく、僕の父にはその能力が無い。

    というか、その存在すら知らない・・・らしい。

    おじいちゃんの話によると、能力がある者にだけきちんとした話をするらしい。

    僕の能力をおじいちゃんが見つけたのは、妹の今日子が病気で死にそうになってたときに僕がそばにいた死神を追い払おうとしたときだ。

    その場にいた父や母は僕が何をしているのか分からず、ただ、妹の死に直面して癇癪を起こしていると思っていたみたい。

    ただ、おじいちゃんにも死神が見えていたので、僕の行動はおじちゃんにはハッキリと僕の能力を確信させたものになったようだ。

    残念ながら、死神を追い払うことはおじいちゃんにも出来ないらしく妹は死んでしまった。

    ただ、余りにも僕が悲しむのでおじいちゃんはそれを見かねて僕の式神になるはずだった妖魔を妹のなかに入らせて妹を・・・妹の体だけだが・・・生き返らせた。

    代々、式神とはコノ血を受け継ぐものの伴侶、または執事として生涯仕えるものらしい・・

    だから今、今日子に入っている妖魔は、本当は僕の奥さんになるはずだった・・・みたい。

    そのせいか・・・・すっごいヤキモチ焼きだ。

    時々、手に負えない・・・・。

    しかし・・・・まあ・・・こいつのおかげで父や母は妹を失う悲しみを味合わずに済んだし、僕も姿形だけでも妹と過ごすことが出来ているので文句は言えない。

    その上今日子に入っている式神は朱雀と云って結構有名な守り神らしく、召喚したおじいちゃんも羨ましがっていた。



    まあ、そんなこんなで・・・・色んなものが見える僕にはおじいちゃんの知り合いを通して様々な依頼が来るようになった。

    迷惑な話だ。

    しかも・・・来た依頼を結構解決してしまったので、その世界でそこそこ有名になってしまった。

    そうなるともっと依頼が来るようになり・・・・悪循環だ・・・・・

    父や母を心配させないように僕はこの能力を秘密にしているので、色んな出来事を隠すのも一苦労なんだ。






    今日もおじいちゃんの同級生だった、田中さんの、いとこの、ハトコの、娘さん・・・とか言う人から依頼があったようだ・・・

    ようだ・・・と、いうのは、やきもち焼きでメンドクサイ式神だが、仕事?は完璧にこなす・・・ほとんどの要件は朱雀がちゃっちゃと処理しているから僕はそのほとんどを知らないのだ。

    で、今日の要件も朱雀が終わらせてくれたものと思っていたが、何故か今回は気が乗らないらしい・・・



    「どういう事?なんでいつもみたいにちゃっちゃと終わらせてくれないんだ?」


    「う~ん・・・・依頼が、どうもカラス天狗に関係してるらしいの・・・」


    「カラス天狗?・・・・ふ~ん・・・でも、何故カラス天狗だと嫌なんだ?」


    「・・・・・・朱雀の天敵なの・・・カラス・・・」


    「ぶーーーーー!(笑)ハハハハハハ・・・・」


    「な、何よ!なんで笑うの?」


    「イヤ・・・ハハ・・・お前にも怖いものがあるんだと思ってさ・・・ぷぷぷ・・・」


    「なによ~~!そりゃあるわよ!これでもか弱い女の子なんだからね!」


    「また・・・ぷぷぷ・・・・笑わせてくれるわ!ハハハハハハ・・・・」


    「ひど~~~い!もう!・・・・」


    「ハハハ・・・・わかった、わかった・・・で、どこなんだ?」


    「あ、うん・・・千歳烏山・・・」


    「ぷ~~~~~~~~~~!ハハハハハハ・・・・烏山?ハハハハハハ・・・」


    「もう!何がおかしいのよ!」


    「だって・・・・カラス天狗退治してくれって・・・烏山から依頼って・・・・ギャハハ・・・」


    「もう・・・・いい加減に、真面目に考えて!」


    「ハハハ・・・わかった、わかった・・・・」


    「じゃあ・・・受けてもいいの?」


    「ああ・・・面白そうじゃん!ハハ・・・」


    「もう・・・知らないからね・・・・絶対大変なんだから・・・」


    「大丈夫!大丈夫!俺、鳥には免疫出来てるから・・・ハハハ・・・」


    「失礼ね!もう!・・・ほんとに知らないわよ!」


    てな感じで・・・・朱雀の忠告を無視して簡単に依頼を引き受けた僕に天罰が待っていた・・・・。





    つづく



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    百鬼夜行抄  外伝  2

     11, 2012 19:00
    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



    もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

    今回の依頼はカラス天狗退治・・・・

    いつもは僕に代わってちゃっちゃとかた付ける式神の朱雀が、今回は腰が引けているので僕が自ら退治に乗り出す事になった。

    ということで、依頼を受けた次の日、早速依頼主の所へ向かった。


    「おい・・・まだ着かないのか?・・・・」


    「もうチョットで着きますから、頑張って歩いてください。・・・」


    そう言われても・・・・かれこれ山道を2時間歩き続けてクタクタだぞ・・・


    「があ~~~~~!もうダメだ!・・・・休憩、休憩!」


    「もう・・・・おにま(お兄様の略?)てば・・・・」


    「どうでもいいけど、その おにま ってのは、なんなんだ?」


    「・・・・・内緒です。」


    「なんだよ・・・勿体つけて・・・式神のくせして御主人様に隠し事するのか?」


    「・・・・・・・式神だって秘密くらいあります!」


    「チェッ!・・・まあ、どうでもいいや・・・・」


    「それより、先を急ぎましょ!依頼主が首を長くして待ってますよ!」


    「チェッ!・・・だったら迎えぐらいよこせっつーの!」



    で、なんだかんだで山道を3時間歩いてやっとこさ到着。



    「これはこれは、先生!お待ちしておりました!お疲れになられたでしょう・・・」


    「ああ・・・・ホントo(゚Д゚)疲れましたよ~!」


    「申し訳ございません!命懸けでもお迎えに伺うべきでした・・・」


    「あ、イヤ・・・そこまでしてもらわなくても・・・」


    「・・・・取り敢えず、ちょっとお休みになって下さいませ。奥にお部屋を用意しておりますので・・・ところで、そちらの女性の方は?お部屋は別にご用意致しますか?」


    「あ、いえ・・私は妹の今日子と云います。部屋は兄と一緒で構いません。」


    「ああ・・そうでございますか・・先生の妹さんでいらっしゃいますか・・・」


    「ちょっと、その先生ってのはやめてもらえますか?僕はまだ19歳で成人もしてないんですから・・・」


    「イヤイヤ・・・そんな!お年など関係ありません。我々に到底出来ないことをやっておられるのですから・・・先生様でございますよ!」


    「はあ~・・・・参ったな~・・・・わかりました・・・・今日だけ我慢しますよ・・・」


    「では、少しだけ休ませていただきますね。おにま、行きましょう。」


    「ああ・・・そうだな・・疲れちゃった・・・」


    と云う事でしばらく休憩させてもらうことになった・・・筈だった・・・のに・・・奥の部屋に入ってものの5分もしないうちに大騒ぎが始まってしまった。


    「せ、せんせい!お休みのところ申し訳ございません!か、か、カラス天狗が・・・・」


    「どうしたんですか?落ち着いて・・・話してください。」


    「そ、それが・・よくわからんのです!いきなりカラス天狗が・・・」


    「だから・・・どうしたんです?」


    「今日集まっている親類全員に死の刻印をして回っているのです!」


    「はあ?死の刻印ですか?」


    「はい!これです!私は昨日付けられまして、慌てて先生にお願いしたわけです。」


    で、見せられた死の刻印・・・・なんだこりゃ?・・・





    見せられた死の刻印、それは・・・・服に付いた鳥のフンだった・・・




    つづく



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    百鬼夜行抄  外伝  3

     12, 2012 19:00
    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



    もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

    今回の依頼はカラス天狗退治・・・・

    えっちらおっちら3時間かけてやって来た烏山・・・・

    世田谷のど真ん中にこんな山道があるなんて思いもしなかったが、まあ着いてしまえばのどかでいいところ・・・なんて言ってる暇も無くカラス天狗のお出迎えだ。


    「こちらにいらしてください、先生!」


    血相を変えた主人の田無武蔵が震える声で僕を呼んだ。


    「さっき気づいたんです!いつの間にかみんなの服にこの死の刻印が!」


    昨日の夜朱雀が事情を色々話していたが、何時ものごとく右から左へ聞き流していたのでさっぱり事情がつかめていない僕にはその死の刻印は・・ただの鳥のフンにしか見えなかった。

    てなわけで、僕には全然切迫感がない。


    「はあ・・・・それは、困りましたね・・・・」


    「先生!そんな悠長なことではないのです。お聞きと思いますがこの死の刻印を押されると家から一歩も出られなくなるのですわ・・・何しろ家から出たとたんポックリ逝っちまうんで・・・」


    う~ん・・・・聞いたっけ?・・・朱雀をチラ見したら、すっげー睨んでやがる・・・

    ヤバヤバ・・・・聞いたことにしとこ!


    「ええ・・・聞いてますよ・・・だから、田無さん迎えに来れなかったんですよね!」


    「はい!そうなんです・・・私も心苦しかったんですが、背に腹はかえられませんで・・・」


    「ああ・・・いいんですよ・・・ところで、こちらの方々は?」


    「ああ・・・申し訳ありません!紹介が遅れました。こっちが我が田無家の主人筋に当たる名無し家の当主、権兵衛で・・・」


    はあ?・・・名無しの権兵衛?

    そういや、権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくるって諺あったよな・・・


    「で、こっちが田無家の分家筋の田根無家の当主、助兵衛です。」


    は~~~~あ?・・・種無しスケベ?



    (  ̄ノ∇ ̄) ̄- ̄)ヒソヒソ・・・

    純「おい、朱雀・・このふざけた一族、なんで依頼何か受けたんだ!」

    朱「何言ってるの!私は嫌だって言ったのに・・・おにまが任せとけ!って勝手に受けたんじゃない!」

    純「あれ?そうだっけ?・・・しまったな~」


    「あの・・・先生・・どうされました?」


    「あ、イヤ・・何でもありません。で、皆さんお集まりですか?」


    「ああ・・いや、もう一人・・・お~い・・よたか~、まだか?早くコッチャコイ!」


    ヾ(゚Д゚ )ォィォィ・・夜鷹って・・・


    「は~い・・・丁度、お茶がはいりました。」


    どっきゅ~~~~ん!!!!!

    スットラ~~~~~~イク!!!!!

    グンバツ!美人すぎる!

    全くやる気無かったテンションが・・・・宇宙に届く勢いでマックスフルパワー!


    「これが孫娘の夜鷹です。」


    「ヨタカと申します。よろしくお願いします先生・・・」


    「ああ・・は・・い・・こちらこそ・・・」


    痛ってぇ~~~~~~!!!!!

    朱雀が僕の足を踏んでる!しかも、足だけ鳥の足に戻してやがる~~~~!

    その上・・・薮にらみだ!

    また、悪い癖のジェラシックパーク!

    めんどくせ~~~~~!





    ありゃ!終わんなかった・・・予定じゃ3話完結だったのに・・・


    んじゃ、つづく



    閑話休題



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    百鬼夜行抄  外伝  4

     13, 2012 19:00
    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



    もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

    今回の依頼はカラス天狗退治・・・・



    面倒くせ~!朱雀の事はちょっと置いといて・・・・



    「田無さん、一応大まかな事は聞いてますが(嘘っぴょーん)とりあえず依頼主の貴方から詳しい内容を話していただけますか?」


    ちょっと真面目にやらないと・・・夜鷹さんを守んなきゃいけないからネo(〃’▽’〃)o


    「はあ・・・どっからお話すればいいやら・・・・」


    「簡単です。初めから話始めて、終わりまで話せばいいんです。」


    キャハハ・・・何かのドラマで見たんで、一回言ってみたかったんだこのセリフ。


    「はあ・・・事の発端は・・ここにおる馬鹿もんの助兵衛が、ホステスの珠子に入れあげた事に発します。」


    やっぱり・・・・・スケベなんだ・・・・


    「いつの間にか自分の身代食いつぶして、その上わしの目を盗んで本家の山林の権利書持ち出しまして・・・」


    勿論、スケベ爺さんはちっちゃくなってる・・


    「本来なら泥棒で警察に突き出すところなんですが、こやつの嫁さんの翠加さんはわしの命の恩人でもありまして・・・大体、そのおかげでこやつは嫁さんと知り合ったのですがな~・・・」


    ・ ・・・・種無しスイカ?・・・


    「仕方なしに一山売っパラってわしが肩代わりしたわけです。」


    一山分・・・貢いだんだ~~~!!!!


    「で、その山の開発が始まった頃・・・・主人筋に当たる名無家の女将の案山子(あさこ)さんがいきなり家の玄関先でポックリ逝ってしまいまして・・」


    ・ ・・・名無しの案山子?・・・・


    「そのあとすぐ、わしのカミさん野市(のいち)も玄関先で・・・うう・・(´;ω;`)・・」


    ・ ・・ちょっと待てよ・・確か、この爺さん・・武蔵・・合わせて・・武蔵野市?・・・


    「このとき、誰かが気づいたんです。二人共肩に鳥のフンが付いていたと・・・」


    「そこで大騒ぎになりまして・・・色んな先生方に来てもらいまして、やっと・・・売っパラった山に祀られておりましたカラス天狗の祟であろうと判明した次第で・・・
    でも、原因はわかりましたが解決方法が皆目見当がつかないまま時が過ぎておりました・・・。」


    「そうこうするうち、息子夫婦息子の市馬(しいま)と嫁の美鷹(みたか)も相次いで刻印を押されまして・・・(´;ω;`)・・うう・・この馬鹿もんの責で4人も身内が亡くなりました・・・・特に可哀相なのがこの夜鷹ですわ・・・」


    許せん!このエロ爺の責で夜鷹さんは両親とも亡くしたのか!

    しかし・・・・田無市場に田無三鷹かい・・・・この一族、どこまでふざけてるんだ?


    「おかげで、翠加さんは申し訳無いと首を括りましてなあ~」


    うわ~~~!なんでこのエロ爺・・・生きてるんだ?

    と、じっと見つめたら、エロ爺がやっと口を開いた。


    「今日、私も刻印を押されました。これで私もやっと罪滅ぼしが出来そうです。先生・・私はどうなっても構いません。どうか、どうか、夜鷹だけはお助けください・・・うう・・・・」


    泣き崩れる姿だったが・・・僕は見逃さなかった。一瞬このジジイがにやけたのを・・・・

    はは~ん・・・確かに、夜鷹さんと田無の当主が死んじゃえば・・・田無家の財産はこのエロ爺のものだ。

    その金で又候女に入れ揚げるつもりか~・・・




    ( `д´) ケッ!・・・そうは問屋が卸さね~~~~よ!




    爺っちゃんの名にかけて!






    これも言ってみたかった!\(^o^)/




    つづく



    閑話休題



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    百鬼夜行抄  外伝  5

     14, 2012 19:00
    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



    もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

    今回の依頼はカラス天狗退治・・・





    「それで田無さん、みなさんに刻印が押されたのはいつの事なんですか?」


    「はあ・・・それがよくわからんのです・・先生がおいでになったことを皆に知らせたら、三人共知らん間に刻印が押されておりまして・・・」


    「外に出られていた方は?」


    「いや・・・今日は皆用心して家の中におりました・・・」


    「ふ~ん・・・・」


    「おにま・・・どうしたの?」


    「いや・・・・普通なら、妖魔が家に居るなら何か感じるんだけどなぁ・・・」


    「そういえば・・・私も・・・・」


    「だよなぁ・・・・なんでだろう・・・」


    「家には居ないんじゃない?」


    「いや・・・それなら刻印を家の中で押せない・・・」


    「あ・・・そうか・・・」


    普段と勝手が違ってちょっと悩んでいたその時、また田無の爺さんが大声を上げた。


    「せ、せ、先生!先生の肩にも・・・こ、刻印が・・・・」


    えっ!うわ!汚ったねぇ~~~!!!!


    「お、おにま・・・・どうして?」


    周りが大騒ぎの中、僕はサッサとその刻印を拭き取った。だって、鳥のフンだもん。


    「ああ~~~~!いけません!先生~~~!」


    「えっ?何?」


    「刻印を拭き取った者が、次の犠牲者なんです!」


    「はあ?」


    コラコラ!そんな大事なことは先に言っとけよ!

    内心激しく動揺していたけど、とりあえず先生らしくしないといけなかったので豪快に笑っとこ・・


    「ハハハハハハ・・・・大丈夫、大丈夫・・・」


    「え・・・はあ・・・そうですか?・・・さすが、先生ですな~・・・」


    みんな驚嘆の眼差しで僕を見つめていた・・・朱雀を除いて。

    朱雀はさすがに長い付き合いだけあって僕の嘘を見破っていた。


    「おにま・・・どうするの?」


    少々の心配の眼差しと大半の軽蔑の眼差しが入り交じった視線を送りながら聞く。

    さて、どうしたもんか・・こっちが聞きたい。


    「で、田無さん。次の犠牲者って・・家から出ない者はどうやって犠牲者になるんですか?」


    「はあ、その日の夜、カラス天狗が直々にお迎えに来るんですわ・・・」


    「そうですか。わかりました。」


    な~んだ・・・それなら話は早いや・・その時やっつけちゃおっと!

    妖魔に未だ負け知らずの僕はちょっと余裕ぶっこいていた。

    実はそのほとんどが朱雀のお手柄なのに・・・・

    しかも、今回はその朱雀の腰が引けてるのをすっかり忘れていたのだ。

    「まあ、お任せ下さい。今晩には終わらせますんで。」


    「よろしくお願いします!」


    その場にいた全員が声を揃えた。

    とりあえず権兵衛に種蒔きさせるか?(ノ∀`*)タハー

    権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる・・・カラス天狗が来るだろ!

    人生最大のピンチとも知らず呑気にそんな事考えて一人で浮かれてたアホな先生だ。



    そして・・・その夜、その時がやって来た。




    つづく



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    百鬼夜行抄  外伝  6

     15, 2012 19:00
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    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



    もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

    今回の依頼はカラス天狗退治・・・・



    人生最大のピンチがやって来るとは思いもせず、呑気に夜が来るのを待っていた僕はいざその時が来ても結構のんびりとしていた。

    隣にいた朱雀が怯えている姿を初めて目の当たりにして愉しんでいる余裕さえあった。


    「どーした朱雀?珍しいじゃないか?ビビってるのか?」


    「おにまは・・・・カラス天狗の恐ろしさを知らないから・・・」


    「ハッハッハ・・・・鳥の怖さはヨーク知ってるよ!」


    「もう!知らないからね!本当にやばいんだから!」


    「ヾ(゚∀゚)ノ ハイハイ!・・・まあ、任せとけって!」

    と、言ってた刹那・・・・

    なんの前触れも無くいきなりその場の空気が凍りついた。

    いや、比喩じゃなく・・・一気に氷点下の寒さになったのだ。


    「おわ!なんだ?」


    「きゃ~~~~!来たのよ~~~!」


    朱雀が珍しく僕に抱きついて来た。・・・あれれ・・・


    「およ!いつのまにこんなに成長したんだ?」


    「もう!こんな時に・・・おにまのエッチ!」


    そうだった・・・妹の体に欲情してる場合じゃなかった・・・中身は妖魔だし・・


    轟音と共に部屋自体が揺れ始める。


    「この不届き者めらが~~~~!わしが成敗してくれるわ~~~~!」


    窓越しに月明かりに照らされているカラス天狗の姿が目に入った。


    「おい!カラス天狗!一体何がしたいんだ!」


    「なに~~~!カラス天狗じゃと~~~~!不届き者め~~~!天狗様と呼べ~~~!」


    「ふん!カラスの分際で偉そうにぬかすな!」


    「この、生意気な小僧!天罰を与えてくれるわ!」


    言葉と共に部屋の空気が一層凍りついた。


    「うわ!寒!・・・・なんなんだこれ?」


    朱雀に聞いたが朱雀はもう頭を抱えて縮こまっていた。

    寒さに耐えかねて僕はカラス天狗に降参することにした。

    早すぎだろって?本当に降参するわけじゃないさ・・・作戦作戦・・


    「て、天狗様~~申し訳ございませんでした!お許しください!何故、このような事になったのか・・・どうか、ご説明いただけませんか?」


    「ふぉっふぉっふぉ・・・最初から素直に従えば良いのじゃ!・・・・訳を知りたいのか?良かろう教えて遣わす。」


    カラスの話がちょっと長い話になったので要約すると・・・

    代々田無家に伝わる霊山を今の当主の爺さんが金に目がくらんで開発したらしく、そこに住みつき長年にわたり守護神として暮らしてきたカラス天狗の住処が無くなってしまったらしい・・・で、その意趣返しをしている途中だとさ・・・

    そりゃあ・・・怒るわな・・・ただ・・怒る相手を間違っているんだが・・・


    「天狗様~~~~!当主には私から言って於きますので・・・どうか、お怒りをお鎮め下さい!」


    「え~~~~い!既に手遅れじゃ~~~~!もう、霊山は潰されてしまって影も形もないわい!この上は一族郎党皆殺しにして、わしは他に移り住むだけじゃ!」


    う~~~~~む・・・こりゃ、本当にどうしようもなさそうだ・・・

    じゃ、仕方ないや・・・やっつけちまお!


    「こら!カラス!」


    「な、なんじゃと!」


    「聞こえなかったのか?か・ら・す!」


    「こ、この!無礼者め!」


    「無礼者はお前だ!カラスはカラスらしくどっかの山に帰れ!」


    「うお~~~~!!!!!!もう、許さんぞ!死ね~~~~!!!!!」


    轟音と共に極限まで空気が凍りついた。

    んじゃ、八雲お祖父さんから貰った法力を使うか・・・・

    インを結んで・・よっと・・・・アレ?・・・・法力が・・・効かないぞ?


    「おい!朱雀!法力が効かないぞ!どういう事だ?」


    「だ、だから言ったじゃない!カラス天狗は厄介だって!」


    え~~~~~~!ど、どうしよう~~~~~!!!!!



    つづく



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     17, 2012 07:06
    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



    もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

    今回の依頼はカラス天狗退治・・・・



    これが予想と違って誠に厄介な事になっていた。

    八雲お祖父さんから教わった妖魔退治の法力が全然効かないのだ。

    そんなこととは思いもしなかった僕はカラス天狗に散々悪態をついてカンカンに怒らせてしまった。


    「おのれ~~~!小僧!最早命乞いも許さぬ・・・閻魔の元へ送ってくれるわ~~~!」


    あいた~~~~!マジ困った・・・


    「おい!朱雀・・・なんとかしろ!」


    「無理よ~~~!私・・・怖い~~~~!」


    「だあ~~~~!お前、僕の式神だろ!ご主人様がどうなってもいいのかよ!」


    「そんな事言われても・・・無理なものは・・・ホント o(゚Д゚)っ モムーリ!」


    朱雀にああだこうだ言ってるうちにも、部屋の温度はドンドン下がって既に―30℃位になっていた。

    こうなっては一円にもならない面子なんてどうでも良かった。


    「天狗様~~~~!私が悪うございました!どうかお怒りをお鎮めになってお助けくださ~~~~い。」


    「ふん!さっきから言っておるだろうが!もう既に手遅れじゃ!さっさと閻魔のもとへ行ってしまえ~~~~!」


    クッ・・・この、糞ガラス!

    仕方ない・・・妖魔と言えど殺生は嫌だっが・・・この際、背に腹はかえられぬ。

    八雲お祖父さんから受け継いだ、妖魔退治の最終兵器・・・妖刀春雨を使おう!

    なんだ!貧弱な名前だって?

    ふん!あちこちに出回ってる妖刀村雨は、本当は粗悪品なんだ。

    こっちが真の妖刀さ!

    って・・春雨は・・・?


    「おい!朱雀・・春雨は?」


    「えっ?・・・・あ、・・・・・ごめ~ん!忘れたぁ~~~」


    「え~~~~~!!!!馬鹿!何考えてんだ!」


    「だってぇ~~~カラス天狗の事で頭が一杯だったんだもん・・・」


    「くぅ~~~~!どうすんだよ~~~!」


    う~~~~~~~む!こんな時、ドラマや小説は何故だか都合良く木刀あたりがそのへんに転がっているはずなんだが・・・・

    (・д・)チッ・・・何もないぞ~~~~~~~!


    え~~~~い!仕方がない!実力行使だ!


    「お、おにま・・・何するつもり~~~!」


    「何って・・・カラスの野郎成敗してやるのさ!」


    「おにま~~~やめて~~もっと怒らせるだけよ~~~!」


    「んんんんん~~~?なんだ!そこにいるのは・・・雀ではないか?」


    「クッ!雀って言うな~~~~!私は四神の朱雀なんだから~~~!」


    「ふぉっふぉっふぉっふぉ・・・800年前、わしにこてんぱんにやられたのを忘れたか~~~?」


    「っく・・・言うな~~~~!」


    「なんだ・・・朱雀・・こてんぱんにやられたことがあるのか?」


    「・・・大昔の話よ!・・・・もう、忘れたの!」


    「はは~~~ん・・・それで嫌がってたんだな・・・」


    「ふぉっふぉっふぉ・・・あの時はとどめをさせなかったが、今日はとどめをさしてヤルゾ!!Σс(゚Д゚с)


    「ふん!こら!カラス!お前の相手は僕がしてやるよ!」


    「ふん!小僧!お主にわしの相手が出来るものか!」



    え~~~~いい!


    「きゃ~~!な、なに?おにま・・・なにするのぅ~~」




    つづく



    閑話休題




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    百鬼夜行抄  外伝  8

     18, 2012 07:00
    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。

    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・



    もののけバスターとして結構有名な僕には色んな依頼が来る・

    今回の依頼はカラス天狗退治・・・・



    これが予想と違って誠に厄介な事になっていた。







    「ふん!こら!カラス!お前の相手は僕がしてやるよ!」


    「ふん!小僧!お主にわしの相手が出来るものか!」



    え~~~~いい!


    「きゃ~~!な、なに?おにま・・・なにするのぅ~~」


    「うるさい!背に腹はかえられないんだ!黙って固まってろ!」


    僕はまず窓ガラスをそばにあった椅子をぶん投げてぶち割った。

    そのあと、嫌がる朱雀の足首を両手で掴んで庭に飛び出し・・・

    朱雀をブンブン振り回した。


    「きゃ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」


    朱雀は悲鳴を上げてバタバタしていたが、お構いなしだ・・なんせ武器がないのだ。


    「きゃ~~~~~!!!鬼~~~~~!悪魔~~~~~~!鬼魔~~~~~~!!!」


    あ、おにまって・・・そういう意味かぁ~



    ガツ!



    「イッタ~~~~~~~いい!」



    えっ!・・・手応えがあったぞ!


    ちょっと驚いて手応えの先を見たら・・・・・




    カ、カラス天狗?????????



    「おい!朱雀!」


    「(メ・ん・)?おにま・・・・」


    「こ、これが・・・カラス天狗か?」


    「そ、そう!・・・・うわ~~~~~!凄~~~~~~い!おにま・・・凄~~~いい!!!!!」





    カ、カラス天狗って・・・・・・・






    小鳥じゃね~~~~~か~~~~~~!!!!!!!!!!!!

    ( ´-`)チュンチュン・・・( ´-`)チュンチュン・・






    「恐れいりました~~~~~~~!若様がこのようにお強いお方だとは露知らず・・・どうかお許しを~~~!」


    「当たり前じゃん!コノ朱雀のご主人様なんだから・・・」


    「どうか・・どうか・・・お許しを・・・」


    「あ、ああ・・・まあ・・・いいけど・・・」


    「ああ・・・ありがとうございまする~~~!こうなったからにはこのカラス天狗、若様に生涯お仕え致しまする~~~~!!!」


    「えっ?式神は朱雀がいるから・・・別に仕えなくても・・・」


    「いいじゃん、おにま!仕えたいってんだから・・・その代わり、私にも服従だからね!」


    「クッ・・・仕方あるまい・・・」


    「で、どうでもいいけど・・・朱雀、そろそろ抱きついたままのこの格好・・・離れろよ・・・ちょっと・・当たって気持ちいいけど・・・」


    「(´・д・`)ヤダ・・もう・・おにまのエッチ・・・」





    なんて感じで一件落着!


    ちなみに助兵衛はその後行方不明になったらしい・・・当然だ。

    さて、みんなに見送られ・・・(傍目には)妹と、ペットの文鳥を肩にのせて帰路についたときに肝心な事を忘れた事を思い出した!

















    しまった~~~~~!夜鷹さんのアドレス聞き忘れた~~~~~!!!!




    カラス天狗編  おしまい


    閑話休題



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