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    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・


    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。


    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・

    この血は隔世遺伝らしく、僕の父にはその能力が無い。

    というか、その存在すら知らない・・・らしい。

    おじいちゃんの話によると、能力がある者にだけきちんとした話をするらしい。


    僕の能力をおじいちゃんが見つけたのは、妹の今日子が病気で死にそうになってたときに僕がそばにいた死神を追い払おうとしたときだ。

    その場にいた父や母は僕が何をしているのか分からず、ただ、妹の死に直面して癇癪を起こしていると思っていたみたい。

    ただ、おじいちゃんにも死神が見えていたので、僕の行動はおじちゃんにはハッキリと僕の能力を確信させたものになったようだ。

    残念ながら、死神を追い払うことはおじいちゃんにも出来ないらしく妹は死んでしまった。

    ただ、余りにも僕が悲しむのでおじいちゃんはそれを見かねて僕の式神になるはずだった妖魔を妹のなかに入らせて妹を・・・妹の体だけだが・・・生き返らせた。


    代々、式神とはコノ血を受け継ぐものの伴侶、または執事として生涯仕えるものらしい・・

    だから今、今日子に入っている妖魔は、本当は僕の奥さんになるはずだった・・・みたい。

    そのせいか・・・・すっごいヤキモチ焼きだ。

    時々、手に負えない・・・・。


    しかし・・・・まあ・・・こいつのおかげで父や母は妹を失う悲しみを味合わずに済んだし、僕も姿形だけでも妹と過ごすことが出来ているので文句は言えない。

    その上今日子に入っている式神は朱雀と云って結構有名な守り神らしく、召喚したおじいちゃんも羨ましがっていた。



    まあ、そんなこんなで・・・・おじいいちゃんが亡くなった後、色んなものが見える能力を引き継いだ僕にはおじいちゃんの知り合いを通して様々な依頼が来るようになった。

    迷惑な話だ。

    しかも・・・来た依頼を結構サクサク解決してしまったので、その世界でそこそこ有名になってしまった。

    そうなるともっと依頼が来るようになり・・・・悪循環だ・・・・・

    父や母を心配させないように僕はこの能力を秘密にしているので、色んな出来事を隠すのも一苦労なんだ。



    「おにま!!おにま!!起きて!・・・・おにま~~!オキロー!!」


    「あ・・・う~ん・・・なんだよ、気持ち良く寝てるのに・・・」


    「大変なの!スッゴイ依頼が来たの!♡♡♡」


    「あん?スッゴイ依頼?・・・またお化け退治だろ、どーせ・・・」


    「違うよ!!!なんか良くわからない事案だけど、スッゴイお金くれるって!♡♡♡」


    「は~??式神がお金に釣られるのか~??・・・てか、事案って・・・そんな言葉どこで覚えたんだ?」


    「何言ってるのよ、女の子は身だしなみにお金がかかるの!おにまみたいに年中着たきり雀じゃいられないの!・・・それに私もおにまと同じ大学生になったし♡♡♡」


    そうだった。

    まあ・・・入学試験は烏天狗(前回のお話で僕の家来になった)を肩に乗せて(人間には文鳥にしか見えない)カンニングさせて?して?・・とにかくズルして合格だけど・・

    因みに僕も1つ歳を重ねて・・・20歳になった。

    20歳になった途端、僕の能力はおじいちゃんが掛けた能力制限の術がとけて(おじいちゃんはあまりに強い能力を年若い僕が使えると良く無いと考えたみたい)能力全開になって悪さをする妖魔連中に対してほぼ無敵になった。

    ほぼ・・ってのは、やっぱりおじいちゃんと同じく死神だけには手も足も出ないので・・


    まあ、そんなこんなで色々あって、とうとう両親にも僕のこの能力がバレてしまって・・・

    困った事になった・・・と、思うだろうけど、これがうちの両親はお気楽なもんで、あらそう?って感じでそれまでと殆ど変わりない生活を送っている。

    それまでバレないように苦心惨憺したのがバカみたい。


    「おにま!何ボーっとしてしてるのよ!」


    「あ、ああ・・・それで、どんな依頼なんだ?」


    「あ、うん、え~っと、千葉の鉢中里市(ばちあたりし)の旧家から不幸続きで、どうやら家に妖魔が取り付いてるから退治して欲しいって依頼なんだけど・・」


    「ふ~ん・・・・で、スズメが驚くほどのお金が貰えるのか?」


    「ス、雀って言うな~~~!!!」


    「なんだよ、雀だろ?」


    「ちが~~~~~う!!私は1級式神の朱雀なんだから!!!!」


    「ふん、所詮雀じゃないか・・・」


    「キ~~~~!!!おにま、能力開放してから、偉そうよ!いけ好かない奴になってるよ!!」


    「あら?そう?・・・別に式神にいけ好かないって言われてもどう~って事ないけどね・・・ハハハ・・」


    「ムカツク~~~~~!!!!!」


    「ヘン、まあ、そんな事はどうでもいいや、で、いくら出すって言ってんの?」


    「・・・・もう!・・どうでも良くないけど・・・え~っと、参加で100万円、退治に成功した人には1000万円ですって。」


    「あん?参加?成功した人?なんだそれ?」


    「あ、うん、どうやら今までいろんな人に頼んだみたいだけど、埒が明かないみたいで・・今回一度に高名な人達3人に一緒にお願いしたいって事・・みたい。」


    「はぁ~~~??フザけた依頼だ・・ふん、誰が行くか!!」


    「え~~~~~!!おにま!1000万円よ、1000万円!」



    「ふん、金なんか今だって十分すぎるほど有るだろうが!お前、式神のくせに欲が有り過ぎるぞ!」


    「なによ~~~!一杯お金あるなら少しくらい私にも渡しなさいよ~!」


    「あ~~?ちゃんと渡してるだろうが!」


    「なによ!!私がなにも知らないと思って・・・・お小遣い5000円って・・今どき小学生くらいしか満足しないわよ!!!」


    あ、バレてたwww


    「あ~もう、、仕方無い、じゃあ来月から1万にしてやるよ」


    「えっ?ホント!!わ~~~~♪やった~♪」


    クククッ・・中学生に格上げしてやるってかwww


    「と、云うことで、その依頼は無しな。」


    「え~~~?ホントに~~~~?・・・良いのかな~?3人のうちの1人は、あの美人すぎる巫女さんって有名な須玖佐瀬子さんよ・・」


    「えっっ!!・・・それを先に言いなさい、さ、では早速支度して!」


    「もう、ホントに女好きなんだから!!」



    てな、感じで今回もお出かけ、お出かけ・・・レッツゴー、鉢中里市♪





    続く・・・多分・・・暇があったらwww
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    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・


    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。


    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・

    そんな僕に来た今回の依頼は・・・・


    よくわかんないけど、不幸続きのお祓いを3人で競争して成功した人に1000万円大会?らしい・・

    3人で競争なんてアホらしいけど、その1人が美人すぎる霊媒師で有名な 須玖佐瀬子 らしいので参加することにした♪

    名前通りなら・・・すぐ◯らせてくれそうなんだもん(^O^)♪

    おっと!雀が睨んでるので、続き、続き・・・



    「おにま、準備は出来た?」


    「ああ・・いつでもいいぞ・・・」


    「・・・・ちょっと!!なんにも用意してないじゃない!!!」


    「あん?・・・別に何も要らないだろ~?どうせ気のせいさ~♪」


    「もう!ホント、ズボラなんだから~・・・私が準備するから、おにまはあっち行ってて!邪魔!!」


    「ちぇっ!お前、式神のくせに偉そうだぞ!スズメのくせに!」


    「キィ~~~!!スズメって言うなぁ~~~!!」


    「お?・・ご主人さまを殴るのか?・・あん?」


    「くっ・・・ムカツク~~~~!!!ホント、おにま、能力開放してから嫌な奴になった~~~!!!」



    ぷぷぷ(笑)スズメを誂うのはこれくらいにしとこかな・・・泣きそうだしww



    「さて、着替えとくか・・・お前もさっさと準備しろよ。」


    「ちょっ・・・・もう!ほんと勝手なんだから~・・」


    なんだかんだ1時間程で準備が整い、さて出発となった時に、押しかけ式神のカラス(天狗)が使いに出したモクキン堂から帰って来た。


    「若様、ご注文の一番宇治茶で御座いますm(__)m」


    「ああ・・・うん、コレコレ、出掛ける前はこれだね♪・・おいTea~!」


    「・・・さむいよ、おにま!」


    「ああん?うっせ~、バカ!」


    「あ、ば、バカって言ったな~!今度バカって言ったら許さないから~~~!!」


    「あ?バカ!なに言ってんだ、バカ!お前バッカじゃねーの?バカ!」


    「きゃ~~~~~~!!!!何回も~~~~!!!」


    あ、またスズメ誂って時間無駄にしたww


    「よし、じゃあ出発するか・・・」


    「あん、もう!また・・・・」



    世田谷の自宅から千葉の片田舎の鉢中里市迄電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ・・・

    結構、時間を掛けてえっちらこっちら・・・なんてね、ホントは殆ど寝てたからあっという間だったけど・・・



    駅前ロータリーに降り立った途端に、ちょっとマズイ依頼を受けた気配が・・・・

    目的地の依頼者の家が一目瞭然、只ならぬ妖気が空に向かって立ち上っていた。



    「おにま・・・これ・・・」


    「若様・・・」


    「ああ・・・これは・・おい、朱雀、今から断れ」


    「えっ?嘘?・・・でも・・・あの・・無理かも・・・」


    「あ?なんでだ?ちょっと都合が悪くなったって言えばいいだけじゃんか」


    「それが・・・その・・・春物のワンピ買うのに・・・」


    「あ~~~?こら!スズメ!お前・・・」


    「ゴメンナサイ!!!!ちょっとだけ・・・・」


    「・・・・一体いくら使い込んだ?」


    「じゅ・・10万円くらい・・・」


    「こ、・・・この!!!焼き鳥にして食うぞ!!!」


    「きゃ~~~~~~!!!!ゴメンナサイ!!!!もうしません!!!」



    だぁ~~~~~!マズイぞ、あんな妖気、相手にしたこと無いぞ~~~!


    バタバタバタ・・・・


    「かぁ~、かぁ~、かぁ~・・・・」


    「おい、こら!カラス(天狗)!」


    ・・・逃げやがった!!!


    「おにま・・・どうしよう~・・・」


    「チッ・・仕方ねぇ・・行くしか無いだろ・・・」



    と、言う事で超危険な雰囲気な依頼者宅へ足取り重く向かったのであった・・・






    続く・・・かも



    鉢中里駅前ロータリーに降り立った僕達を迎えたのは、何とも異様な妖気の立ち昇る空だった。

    依頼を受けるのをやめようと思ったのにスズメ(朱雀・・今日子)が・・

    「春物ワンピが・・」

    なんてアホな理由で依頼の前金を使い込んだ為に、帰るに帰れなくなってしまったし、カラス(天狗)は逃げるし・・・

    仕方なく足取り重くスズメと二人で依頼者の家に向かうしか無かった。

    途中腹ごしらえに、繁華街にあった月食堂と云う飯屋に立ち寄り、取り敢えずカツ丼で縁起を担いでおいた。

    その後もノタリノタリ歩いていたがとうとう目的の家についてしまった。

    門前に立ち竦んでいると中から家人が迎えに出てきてしまった・・・仕方無い、覚悟を決めるかぁ~(;´д`)トホホ…


    中に入ると主人らしき人物と3人の霊能力者がいた。


    コソコソ・・・


    (「・・・おい、今日子、全部で3人のハズじゃなかったか?これじゃ4人になるぞ・・」


    「あ、うん・・・3人って聞いていたけど・・・」


    「お前なぁ~・・・ちゃんとしろよ~・・・」


    「え・・・だって~・・・」


    「だってもクソも・・4人って死人だぞ・・縁起が悪いって常識だろ、この世界じゃあ。」


    「うん・・・ちょっと聞いてみる・・」)

    「スイマセン~ご主人、皆で3人と云うお約束のハズだったと思いますけど?」


    「あ、はい・・・その予定だったのですが、以前お願いしていた大先生が丁度今日スケジュールが空いたと云う事でお見えになったもので、お一人増えた結果になりまして・・」


    「ご主人、それはちょっと話が違います。4人と云うのはこの世界では縁起が悪いって事で忌み嫌われているんです。これではお引き受け致しかねます。」


    「は、いや、しかし・・・そこを何とか・・・お願いしますm(__)m」


    「いえ・・・やはり、それでは・・・」


    「おいおい、何を迷信みたいな話をしているんだ。そんなこと位でご主人を困らせてどうするんだ。」


    こ、こいつ、迷信って自己否定か!迷信の世界だろ俺達のやっている事は!


    「まあ・・・そう大きな声を出さないで、亀戸先生。気にされる先生もいらっしゃるんです。ね、お嬢さんもそう言わず、折角4人も居るので解決してあげましょう、ご主人もホントに困っているみたいなので・・・」


    お~、佐瀬子ちゃん、やっぱりカワイイ・・白装束なのに大きな◯ッパイが目立って・・・
    ヽ(=´▽`=)ノ

    ヒソヒソ・・・
    (「おにま!どこ見てんの!」「どこって・・◯ッパイに決まって・・あ、いや・・」
    「もう!ホントにえっちなんだから~」)


    「何をコソコソ話しているんだ、言いたいことがあるならハッキリ言え!」


    う~ん・・・この亀戸って、壺売ってる詐欺師だったよなぁ~・・

    なら、人数に入れなきゃいいか・・それなら3人だし・・・

    「あ、イヤイヤ・・・大先生の仰るとおりですね。迷信ですからね、所詮この手のお話は・・・そうしますか・・」


    「うっ・・・こ、この青二才、このわしに喧嘩を売っているのか?」


    「まあまあまあ・・・その辺にしておきましょう、亀戸先生。それに小泉先生も、」


    あ、こ、こいつ、僕の大好きな、古垣結衣ちゃんのあそこ舐めたって六本木のクラブ◯フォーレで自慢しまくってた安倍祥明だ!


    「これはこれは、ご高名な安倍祥明先生、私をご存知とは、恐縮です。」


    ふん、このスケコマシ野郎~(;一_一)


    「イヤイヤ・・・なにをおっしゃいますか、先生を知らなかったらこの世界モグリですよ。ねぇ、須玖さん。」


    「あ、はい・・・須玖と申します。よろしくお願いしますm(__)m」


    「イヤ、あ、こちらこそ、小泉です。よろしくです。」


    んん?・・・亀、白虎衣装の佐瀬子ちゃん、青龍模様の装束着た安倍、・・・

    おやまあ・・・玄武、白虎、青龍、朱雀、揃い踏みかよ・・・

    ・ ・・ホントだったら心強いんだけど・・・詐欺師、スケコマシ、巨乳なだけ・・・
    ・ 偽モン見本市みたいなメンツだこと。


    はてさて、どうなることやら・・・・・



    続く・・・と、思う・・・


    僕らを除いて如何様師ばかりのメンツでこの異様な妖気の元をどうにか出来るのか?

    少々ビビりながら考え込んでいると、スケコマシ祥明が主人に詳しい説明を求めた。


    「ご主人、取り敢えず皆揃ったみたいなので詳しいお話をお聞かせ願えますか?」


    「あ、はい・・・我が里目家はご本家が元大名の里見家なのですが、その御本家より養子に来られた先代の伏子、私の母ですが・・その母の死後、次々と不幸が重なりまして私の子8人が・・う、う、う・・・」


    「ご主人、大丈夫ですか?」


    優しいなぁ~佐瀬子ちゃん・・・


    「あ、はい・・・失礼しました・・8人いた我が子達のうち7人が事故や病気で次々に死んでしまいまして・・残るは1人だけになってしまったのです。・・・おーい、礼子・・こちらへ来て先生方にご挨拶しなさい。」


    「は~い(^o^)丿・・・・」


    テクテクテク・・・


    「始めますておらが礼子だす。よろしゅうおたのもうしますm(__)m」


    う、・・・・完全な田舎っぺ・・・だけど・・・か、カワイイ!!!


    (「・・・・おにま!見境いなく惚れるな!!!」「・・べ、別に惚れて無いよ・・でも、カワイイじゃん♡♡♡」「もう、ホントにぃ~、ちゃんとして!」「はい、はい・・」)

    なんて軽口を叩いている余裕は今回、ホントに無さそうだな・・・段々妖気が濃くなって来ているし・・・


    「それで・・・ご家族に不幸が重なっただけですか?それだけなら・・・お気の毒ですが、我々の出る幕ではない様な気がしますが・・・」


    ほー、スケコマシ祥明もマトモな事言うんだな・・・


    「こら、青二才。何を言うんだ。それこそ我々の仕事では無いか!」


    あらら・・詐欺師め・・・余計な事を・・・


    「ご主人、これは私の見たところ、先代の伏子さんの水子の祟りですな。まずは私がお祓いをしてしんぜよう。その後に・・・うむ、この壺を床の間に置いておけばその様な事はもう起きませんぞ。」


    あーあ・・・やっぱり壺かい!

    と、そこにスケコマシ祥明が割り込んできた。


    「いや、水子の祟りなどではありません。」


    お!まさか・・・スケコマシ、ちょっとは能力あるのか?


    「水子と云うのはまだ生まれる前の赤ん坊なので、知能が殆どありません。なので人に祟るなんて事はありません!」


    あ~あ・・・やっぱりこいつも能なしか・・・


    「祥明さん、それは間違っています。」


    お、今度は巨乳ちゃん♡♡♡佐瀬子ちゃん、何言うんだろ?


    「な、何が間違っていると?」


    「ふん、青二才。能なしのくせ、何が間違っているか?だと。全てじゃ!」


    「亀戸さん、あなたに聞いているんじゃ無い、黙っていてくれ。須玖さん、何が間違っているんですか?」


    「は、はい・・・あ、あの・・小泉先生・・・」


    えっ?いや、こっちに振るなよ^^;)


    「イヤイヤ・・・須玖さんがお答え下さい」


    「は、はい・・では・・・水子は確かにコドモの霊ですが、霊魂に知能は全く関係無いので、確かに水子の祟りは存在します。私も何度も目の当たりにした事がありますし・・・」


    「わはははは・・それみろ、青二才が偉そうに口を挟むからじゃ。似非陰陽師は引っ込んどれ!」


    「あ、・・・でも・・・ここには水子の霊は居ません・・・・」


    「な、何じゃと~~!わしに楯突く気か!小娘~」


    「・・・うっせ~じいぃだな・・・青二才だの小娘だの・・・」


    「何じゃと~~!言いたいことがあるならハッキリ言え!偉そうに構えやがって、貴様、何様じゃ!」


    「うっさいハゲ!バッカじゃねーの?」


    「な、何じゃと~~!こ、この!もう1回言ってみろ!」


    あ、これ・・さっきスズメと練習したなwww


    「うっさい、バカ!黙ってろ、バッカじゃねーの?バカ!ハゲ!」


    「な、、、な、何回も・・・・」


    「あんたが言えって言ったんだろ、バカ!」


    「く、こ、この・・・・」


    ヒソヒソ・・・
    (「ちょっと、おにま!そんなに喧嘩腰にならないで。あとで困った事になるわよ。お偉いさんなんだから~」「ふん、知るか!こんなの相手にしてる場合じゃ無いんだ。本気でマズイ気がしてんだ。」「あ、うん・・・それは私もそう思うけど・・・」)


    「また・・・・コソコソ話してんじゃない!わし等を小馬鹿にしてるのか!」


    「あ?ああ・・・まあ、小馬鹿と言うか・・・眼中に無いけど・・」


    「な・・・よ、良かろう、ならばお主の見立てを言ってみろ!」


    「そうです、僕達を眼中に無いと仰るなら、それなりのお話を聞かせてもらいたいですね。須玖さんもそう思うでしょう?」


    「あ、私は・・・小泉先生の足元にも及ばないので・・眼中に無くて当然ですので・・」


    あら?やっぱり佐瀬子ちゃん、カワイイかも♡♡♡


    「う~ん・・・仕方無い・・・取り敢えず・・・・・」



    「おう、なんじゃ・・」


    「ええ、お聞かせ下さい。」


    「お教えいただければ・・・」



    みんなの視線を集めたけど・・・・




    「まだ、よく解りませんね!」




    「こ、こら~~~~~!!!!!!」





    んな感じで、続く・・・といいなぁ


    「おいコラ、儂らを小馬鹿にしておきながら解りませんとはどう云う事じゃ!」


    「そうですよ、僕達だってこれでもこの世界では名の知れた存在なのに、それを眼中に無いと言うならそれなりの結果を示して頂かないと納得出来ませんね。」


    「・・・私は・・・私も解りません・・・。」


    うっさい連中だなぁ~・・・だから一緒になんて嫌だったんだ。


    ヒソヒソ・・・
    (「ほら見ろ今日子、こうなるから嫌だって言っただろ。めんどくせぇ~。」「おにま・・・そう言わないで、助けてあげましょうよ、前金も貰ったし・・」「その前金使い込んだのお前だろ!」「・・・まあまあ、過ぎた事は忘れて‥・ネ♡♡♡」「・・都合の良い奴だなぁ・・・しかし、まあ・・・どうにかしないと帰れそうに無いな。こいつら解って無いんだろうなぁ~、マジ、ヤバそうだなぁ~。」「・・・うん・・」)


    「あ、また・・・・コソコソ話さないでハッキリ言ってくれませんか!」


    スケコマシのクセに気が短い奴だなぁ~。


    「う~ん・・・別に全く解らないって言って無いじゃん。まだよく解らないって言ったんだよ。」


    「どこが違うんじゃ!自分の未熟さを認めたらどうじゃ!」


    「ほんっっとにバカなジジィだね、自分と一緒にしないでくれる?・・・今の状態で、下手にお祓いなんかしたらどんだけヤバイかも解らない奴は引っ込んでいてくれる?」


    「な、何じゃと~~!」


    「・・・亀戸先生、落ち着いて下さい。私もそう思うんです。小泉先生ほど能力が無い私でも、ここの異様な感じは解ります。凄く嫌な感じなんです・・・。」


    あら?これは意外。巨乳ちゃんは少し使えるかも・・・


    「な、小娘まで儂を愚弄する気か!」


    「先生、いいじゃありませんか。そこまで言うならお手並み拝見といきましょうよ。」


    ふん!能なしのスケコマシのくせして偉そうに・・・面倒臭いから放っとくけど・・・


    「・・・うむ・・・・よし、ではしばらく見物しておいてやる。」


    勝手にしてくれ。さて・・・しかし、どうしたもんかな~。


    「あ、あの・・・先生方・・・そういがみ合わないで、是非皆さんで、どうかお助け下さい。お願いします。」


    「あ、ご主人さん、気にしないで。どうせその2人は役に立たないので。須玖さんは能力がありそうなので協力してもらいますが・・・。」


    「なっ・・・・」「くっ・・・」


    「あ・・あの・・・私でお役に立ちますか?」


    「佐瀬子ちゃんは、この異様な妖気が感じられるんでしょう?是非協力してください」


    と言いつつ、そっと手を取ってっと♪


    「あ、はい・・・」


    あら?顔を赤らめちゃって。カワユス♡♡♡


    コソコソ・・
    (「おにま!どさくさに紛れて須玖さん口説くつもりでしょう?」「何言ってんだ!・・・当たり前じゃないか!こんなチャンス逃すか!」「もう!そんな場合じゃ無いでしょ!」「う~ん・・・まあ、何とかなるさ~」「・・・おにま、ホント追い込まれるとお気楽モードになるよね~^^;・・・大丈夫なの?ホントに。」


    「あ、あの・・・私は何をすれば・・・」


    「あ、はい、はい、佐瀬子ちゃんは・・・取り敢えず、この妖気の正体がハッキリするまで僕の横に居て下さい。離れると危ないから・・。」


    そっと手を取る~~(^O^)♪・・・・・・あ、痛ててて・・・

    (こ、このスズメめ!思いっきりつねりやがった!)


    「ご主人さん、も少し詳しい話を聞かせて貰えますか?」


    「あ、はい・・・え~・・何処からお話すればいいのでしょう?」


    「事の発端から初めて、現在の状況まで全部です。」


    「・・・少し長くなりますが・・・」


    「まあ、日暮れ前に終れば大丈夫です。まだ3時間くらいはありますから、焦らなくても大丈夫ですよ。」


    「解りました。・・・発端と思えるのは・・・・・」




    ホントに長い話になったので、ここではちょっと端折って・・・








    続く‥‥‥‥ぷぷぷ(^O^)・・・テレビの手法♪



    里目氏の話がとっても長かったんで、かなり端折って要約すると・・・・


    まず、事の発端と云うかプロローグと云うか・・・


    約50年前(ここに居る人間、詐欺師以外は誰も生まれて無いけどww)本家の里見家の没落度合いが激しく殆ど破産状態に近かった。


    その当時、逆に分家に当たる里目家は高度経済成長の波に上手く乗っかり本家を遥かに凌駕する規模にあった。


    その時期丁度年頃の娘だった本家の伏子(本家では未だに女子は姫と呼ばれているらしい・・なので、通称は伏姫だったらしい)に恋心を抱いていたこの里目家の当主房八が、その財力にモノを言わせてほぼ人買い状態で降嫁(大げさだが未だに本家から分家への嫁入りはそう呼ばれているらしい)させた。


    然し乍ら、この伏姫、蝶よ花よと育てられてきた娘だった為(今で言えば超ワガママ娘)当主の房八をまるで下男扱いで夫婦生活など以ての外、指一本触れさせなかった。


    房八も惚れた弱みでしばらくの我慢と思っていたようだが、そうこうするうち思いを遂げる前に房八がポックリ行ってしまった。


    お陰で分家は房八の代で断絶の憂き目に合い、仕方無く分家の分家の里日家から今の当主の犬太郎さんを養子に迎えた・・・と、ここまでがプロローグ、かな。


    (これでやっと当主の犬太郎さんが自分の母に敬語を使っている意味が分かった。)


    さて・・・それから犬太郎さんが成人して嫁を迎え、先代とは一転して子宝に恵まれまくって8人もの子沢山な幸せな家庭を持ち、伏姫さんも数年前に亡くなる迄幸せに暮らした・・・めでたし、めでたし、な結末のはずが・・・


    伏姫さんが亡くなった途端、犬太郎さんの子供達に不幸が重なる。


    長男 仁(ひとし)がまず交通事故で死亡。


    同年に長女義子(よしこ)が不倫相手の家を放火、妻と子供を殺害してしまい、その賠償金で一気に現金資産を失ってしまう。


    しかも当人の義子も拘置所で自殺。


    翌年、三女の智子(ともこ)、次男忠(ただし)が登山中の事故で死亡。


    その捜索費用で持っていた山林の全てを失う。


    同年末、三男信三(しんぞう)が心筋梗塞で急死。


    今年に入って四女孝子(たかこ)、四男悌幸(さだゆき)が相次いで(理由は不明なままらしい)首を括った。


    残った子供は先程の次女の礼子のみ・・・


    伏姫亡き後たった数年で子供7人と資産のほぼ全てを失った事になる。


    事ここに至って、犬太郎さんが厄祓いを頼んで来たと云うわけだ。


    (しかし・・どう考えても遅きに失しているなぁ~)


    長い、長い話が終わって大体の事情を理解した頃、横に座っていた佐瀬子ちゃんが盛んに目配せしているのに気が付いた。


    「ん?何、佐瀬子ちゃん?」


    「あ、あの・・・あそこに黒い影が・・」


    と言いながら佐瀬子ちゃんが床の間の方を指差す。


    (まあ、あれは入ってきた時から気が付いていたけど・・・そんな大したもんじゃなし・・・で、放置していたけど・・・)


    「ああ・・・あれね・・佐瀬子ちゃん、退治しちゃって良いよ」


    「えっ?わ、私がですか?^^;・・・・」


    「うん、あれくらい大丈夫でしょ?(^O^)」


    「で、でも、私は小泉先生の様な力は無いので・・・」


    「大丈夫だよ、たいした奴じゃ無いし、見えるなら出来るでしょ?」


    と、ここでまたしても詐欺師とスケコマシが割り込んで来た。


    大人しくしてれば恥かかずに済むのに・・・ホント、バッカじゃねーの?ww


    「あ、あれは、儂が最初に気付いた水子の霊じゃ!儂が退治するから青二才と小娘は引っ込んでろ。」


    「いや、僕が退治します。亀戸さん、ホントに見えているんですか?」


    「な、何じゃと~~!青二才は引っ込んどれ!」


    「ハイハイ、お好きにして下さい・・・」


    (どうせ無理だろうけど、その間にホントの原因を見つけなくちゃ・・)


    「観ておれ!儂の力を存分に味あわせてくれるわ!」


    大見得を切った大先生はズイッっと床の間の方へ進む・・・が、如何せん詐欺師で能なしなもんだから下手にいる相手と逆の上手に鎮座してしまった。


    「ぷぷぷっ・・・」


    (おや?佐瀬子ちゃん、意外とキツイよその笑い・・・)


    「な、何を笑っているんじゃ!」


    「だって亀戸先生、相手は下手にいるのに・・・ぷぷぷっ」


    「な・・・こ、これは、わざとじゃ!離れたところから祓うのじゃ!」


    「ハイハイ・・・じゃあ、さっさと片付けて下さい。」


    「くっ・・・青二才め!見ておれ!」


    で、無駄なお祓いを始める詐欺師大先生だった。


    正体も知らずにどう祓うのか、興味津々www


    そいつの正体は・・・・・






    勿論ここで・・・続く・・
    「なんちゃ~ら、かちゃ~ら、ほんちゃ~ら、まちょ~ら・・・」


    (ぷっ!なんじゃそりゃ?・・なんちゃ~ら?ww真面目にやってんのか詐欺師大先生は!)


    ヒソヒソ・・・

    (「おにま・・・ところであれ、なぁに?私見たこと無いんだけど・・」

    「ああ・・そうか・・スズメは知らないのか?」

    「また、スズメって~!・・・なんなのあれ!」

    「ああ、あれは・・・・」

    「あ、あの割り込んでスイマセン、今日子さんにも見えるんですか?」

    「えっ?・・・ああ、まあ、今日子は式・・」

    「おにま!・・それは、兄妹だからよね!」

    「あ、うん、そうだな。」

    「そうなんですね~・・・今日子さんの方が私より能力あるんですね・・やっぱり、凄いなぁ~。」

    「う~ん・・・こんな能力無い方が幸せな気がするけどなぁ~。」

    「そうですね・・・私も怖い思いばかりしてきました・・・あ、ところで、私もあれが何なのかわからないんですけど・・・・教えて下さい。」

    「あれは・・・まあ式神の一種だね。」

    「えっ?式神なの、あれ!私見たことないよ?」

    「う~ん、あれ、普通は人に憑いているから見えないからね。」

    「式神ですか?・・・私、初めて見ました・・・どんな事するんですか?」

    「う~んっと、俗に言う貧乏神だよ、あれ。」

    「えっ?あれが貧乏神ですか?・・・残念、影みたいにしか見えない・・」

    「私は、取り敢えずちゃんと見えるけど・・なんかみすぼらしい~」

    「まあ、貧乏神だからなぁ~」

    「ところで、貧乏神ってお祓いで消えるんですか?」

    「それは・・今日子に聞いてみた方がいいかもww」

    「な、なによ~!ふん、ホント、最近おにま意地悪だよねぇー!」

    「えっ?どうゆう事ですか?」

    「あ、ううん、こっちの話。式神ならお祓いじゃ消えないよね、おにま。」

    「まあ無理だな、神様系(ww)は、ぶった斬って消滅させるか、封印するしか無いね~」

    「・・・ぶった斬る?」

    「あ、須玖さんはそのやり方知らないんですね。」

    「あ、はい、式神その物を見たのが初めてなので・・・」

    (またまた、そっと手を取りながら・・・持ってきた妖刀春雨を眼で指し示し)

    「大丈夫、どうしてもダメならあれで切っちゃうから。」)


    (で、またこの時、よせばいいのに口出しするスケコマシであったw)


    「おい!、さっきから須玖さんの手ばっかり握っているんじゃない。真面目にやれよ!」


    「ふん、そんなに尖るなよ、スケコマシ!」


    「な・・・な、何だと!ス、スケコマシだと~」


    「・・だって、お前、六本木の◯フォーレで、古垣結衣ちゃんのあそこ舐めまくったって自慢していたじゃないか!・・・恥知らずめ!」


    「えっ?・・祥明さん、ホントなの?そんな・・・酷いわ、酷いわ・・」


    「あ、イヤ、それは・・」


    (んん?なんだ?この二人の会話は?)


    「じゃか~しい~!儂が悪霊祓いしている時に、騒いでんじゃ無い!静かにせんか!」


    「あ、すいません・・・」「悪かったよ、大先生!」


    (ふん・・・)


    「で、壺売先生、済んだの?」


    「な、つ、壺売!!!お主~~~~!」


    「もう、ウルサイな~、一々引っ掛かるなよ~。で、済んだの?」


    「くっ!・・・ああ・・済んだ。ご主人、もう大丈夫じゃ、儂が水子の悪霊は祓ってしんぜたでな。」


    「本当ですか?・・・ありがとうございます!亀戸先生!」


    「・・・あ、あの・・・すいません・・・・私、まだ見えます・・・」


    「えっ?でも、亀戸先生が終わったって・・・」


    「そ、そうじゃ!ちゃんと祓ったぞ!もう、どこにもおりゃ~せん!」


    (メンドクセ~・・・・)


    「終わってないよ。そこに座ったまんまじゃん。もう、いい加減、引っ込んどいてくれる?・・日が暮れるとちょっとマズイ気がするんで・・・ちょっと急がないといけないから。」


    「そ、そうなんですか、小泉先生・・では、一体どうすればいいんでしょう?どうか、どうか、この礼子だけは守って頂きたい!お願いします!」


    「・・・良かろう!そこまで儂を愚弄するなら、お主やってみろ!」


    「ふぅ~・・・やっと引っ込むか・・・まあ・・・そいつ位は妹にやらせる事にします。」


    「えっ?・・おにま、私、知らないわよ、方法・・」


    「ああ・・ちょっとこっち来い。・・・」


    (ヒソヒソ・・・

    「どうすんの?妖魔退治ならお任せだけど・・・式神退治なんて私出来ないわよ?」

    「・・・別に退治しなくて良いよ・・」

    「えっ?でも、大見得切ったのにそれじゃ・・・」

    「なに、簡単さ。貧乏神の耳元でこう言えばいいさ。」

    「なんて?」

    「・・・ここはもう十分貧乏になったので、そろそろアチラの頭がピカピカの人にお憑きになってはいかがですか?って・・・」

    「ぇ~(;´д`)トホホ…、ホントにそれだけで良いの~?」

    「ああ・・・多分、大丈夫だよ。・・・」)




    「じゃ、そう云う事で・・やって!」


    「あ、うん・・・分かった・・じゃあ・・」


    そろり、そろり・・・朱雀が貧乏神に近づいて、耳元で・・・


    「コソコソ・・・」


    で、やっぱり、貧乏神はふわりと詐欺師大先生の背中に乗っちゃいました(^O^)♪


    「ああ・・・凄いです、小泉先生!影が・・・あ、でも・・・亀戸先生の・・」


    「エッヘン!佐瀬子ちゃん、良いの、良いの、それで。」


    「あ、はぁ~・・」


    で、亀戸詐欺師大先生は・・・


    「う・・わ、儂は・・・う~ん・・・なんだか体がだるい・・・先に失礼させてもらう。」


    そそくさ帰って行っちゃったけど・・・・大丈夫かい?www



    「えっと・・・先生方・・・では、これでオシマイですか?本当にもう大丈夫なんですか?」


    で、また余計な口を挟むスケコマシ。


    「そのようですね。まあ、私の出る幕も無い簡単な事案だったみたいですね。」


    「あ、ありがとうございます、ありがとうございます!」


    「あ、あの・・・小泉先生、本当にこれで良いんでしょうか?・・・私、まだ妖気を感じているんですが・・・・」


    「・・・そう、その通り。まだなんにも終わって無いね。」


    「えっ?でも、安倍先生は・・・」


    「似非陰陽師の言うことはほっといて下さい。これからが本番ですよ。」


    「くっ・・・似非陰陽師って・・・失礼じゃないか!」


    「安倍先生、もう、小泉先生にお任せして下さい。私達クラスじゃ無理です・・」


    「えっ・・・あ・・・うん・・・」


    (え~~~~!なに?この二人・・・もしかして付き合ってるとか?が~~ん!)


    コソコソ・・・
    「ざま~みろ、おにま♪」「くっ・・・ふん、まだ礼子さんがいるさ・・」
    「う、ホントにもう~!」

    なんて事言っている間に日暮れはすぐそこまで迫っていたのであった・・・






    正統派の・・・・続く


    主人の犬太郎さんの身の上話を聞いたり、余計な詐欺師をこれ又余分な貧乏神をくっつけてお引き取り願ったりしていたらあっという間に夕暮れ時になってきた。


    これはちょっとマズイ感じになってきたので少し急ごうかと思案をしていたら、マタマタ余計な事をスケコマシが始めてしまった。


    「ふ、・・小泉大先生が困っているみたいなので、私が先に妖気祓いを致してしんぜます。」


    「えっ?祥明さん、大丈夫なの?」


    「任せておきなさい。これでも安倍家の継承者なんだから!」


    (無理だろあんたには・・・)


    「・・・余計な事はしなくていいから、引っ込んどいてくれる?」


    「ふん、偉そうにしているけど、大先生、なんにもしてないじゃないか。ちょっと引っ込んどいてもらうのは君の方だよ。」


    「・・・あのね~・・・下手な事すると面倒な事態になるから、考えているんじゃないか・・兎に角、余計な事はしないでくれないかな~」


    と、言っているのに・・・あーあ・・・余計な事を始めちゃった・・・


    「南無・・・臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前!」


    「あ、馬鹿!なんの準備もなく印を結ぶな~!!!」


    こ、このアホ祥明が!!!



    ぐお~~~~~~んん!!!!メリッ!!!ピシャ~~~~~!!!!ガタガタガタ・・・



    轟音と共に家中が大揺れに揺れる。


    「キャ~~~~~~!!!!!」


    悲鳴をあげながら礼子さんが抱きついて来た。


    (あ、祥明、いい仕事したかも(^O^)♪・・・およ!華奢なのに・・結構なボリュームな・・・「おにま!」・・・あ、また朱雀が睨んでる・・・)


    「礼子さん、大丈夫ですよ。僕がお守りしますから。」


    優しく耳元で囁いてあげながら、そっと抱きしめる♪(イテテ・・スズメめ、また、つねりやがった!)


    「おにま!どうすんの?・・・・正体も解って無いのに・・・」


    「あ、イヤ、正体は犬太郎さんの話を聞いていて大体解った。どうするかな~」


    「えっ?ホントに?・・・じゃあ、早く退治して~」


    轟音と部屋の揺れは一向に治まりそうに無く、流石の朱雀にも泣きが入った。


    「ん?・・・もちょっとこのままで♪」


    バキッ!!(イッてぇ~~~!!蹴りやりがった!!この!!!)


    「仕方無い・・・礼子さん、ちょっと後ろに居てくれますか?」


    「あ・・・はい・・・助けてくんろ・・・おねげ~しますだ・・」


    う~っむ・・・カワイイのにこの田舎っぺな感じはちょっと・・・


    「大丈夫、任せて下さい」


    と、こちらで話しているうちに、祥明がトンデモない事になっていた。


    「ぎゃ~~~!!!イッてぇ~~~~~~!!!!」


    「キャ~~~~~~!祥明さ~~~~ん!!!」


    祥明と佐瀬子ちゃんの悲鳴が重なった。


    祥明が・・・この妖気の正体の狗神に食いつかれていた。


    「だから余計な事をするなって言ったのに・・・」


    「小泉先生!お願いします、祥明さんを助けて下さい!」


    「・・・仕方ないなぁ~~~」


    「お願いします!お願いします!・・ウウッ・・」


    あらら・・泣いちゃったよ~


    「分かったから・・・佐瀬子ちゃん、大丈夫だから・・・後ろに行って・・・」


    「あ・・・はい・・・ウウッ・・」


    と、佐瀬子ちゃんを後ろに行かせている間中、祥明の悲鳴は続いていた。


    おやまあ・・・相当お怒りなようだな~・・・困ったなぁ、穏便に済ませたかったのに・・・無理っぽい・・


    「仕方無い・・・荒っぽくいくしかなさそうだな・・・今日子、春雨取って。」


    「はい・・・おにま、頑張って。」


    朱雀から、我が家に代々伝わる妖刀春雨を受け取って、祥明に食いついている狗神にそっと近寄り、上段から一刀両断!!!ビュン!!!


    バッサリ!!!・・・・の予定だったのに・・・


    カキ~ン!!!!!


    えっ?えっ?・・・・受け太刀????


    あ!!!しまった!!!!!そうだった・・・このお話は妖刀村雨のお話だ!!!


    「ガオ~~~~!!!!」


    ヤバッ・・!!!!!!


    カン!!カン!!カン!!カン!!・・・・


    う・・・うわっ・・・負けそう・・・


    カン!!カン!!カン!!カン!!・・・・


    「おにま!おにま!・・・・」


    「ガオ~~~~!!!!おのれ~~~~食ってくれるわ!」


    あ、狗神が喋った~~!!!!・・・あ、そんな事で驚いている場合じゃ無かった・・


    カン!!カン!!カン!!カン!!


    くっ!!・・・渾身の力で振りかぶって・・・・ブンッ!!!!


    ガキッ!!!!ガチャ~~~~ン!!!・・・・


    両方の妖刀がお互いの妖力でハジキあって・・・・マズイ、素手になってしまった!!!!!


    「ガオ~~~~!!!!覚悟しろ~~~~!!!!」


    「あ、・・・イヤ・・・ちょっと・・・話しあいましょう、狗神様。」


    「うるさ~~~~い!!!手遅れだわい!!!!」


    だろ~なぁ~・・・・・どうする?オレ。・・・・


    「ガオ~~~~!!!!ガオ~~~~!!!!」


    飛び掛って来た狗神の首をスンデのところで抑えて・・・


    「今日子!!!!足を開いて踏ん張れ!!!」


    「えっ?なに?なんなの?」


    「四の五の言わずに早くしろ!!!!」


    「あ、・・・うん・・・こう?」


    「そう!!!そのまま動くな!!!」


    「えっ?なに?なに?・・・」


    足を開いて踏ん張っている朱雀の・・・スカートの中に、狗神の頭を突っ込んでやる。


    「キャ~~~~~~!おにま!なにすんの!!!!やめて~~~!!!鬼!!!悪魔!!!鬼魔!!!!」


    何を言われても知ったことじゃない。それどころじゃないもん!!!


    さあ!!!どうだ!!!狗神!!!!


    「・・・・・・くん、くん・・・・」


    「キャ~~~~~~!なに?なに?・・・」


    「くん・・・・くん・・・・ペロッ・・ペロッ・・ペロッ・・」


    「キャ~~~~~~!キャ~~~~~~!」


    「ペロッ・・ペロッ・・ビチャッ・・ビチャッ・・ペロッ・・ビチャッ・・」


    「キャ~~~~~~!どこ、舐めてんのよ~~~~~」


    掛かった♪!!!!さすが、犬だわ・・・これぞ妖術バター拳・・てかっ。


    じゃ、今日子のあそこ舐めてるうちに・・・御札をペタ、ペタ、ペタ、ペタ・・


    「南無退散、狗神!!!!・・祥明、インはこう云う時に結ぶんだよ!!


    ・ ・・・・臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前!・・・喝!!!!!」


    ガオ~~~~ン!!!!・・・・ピシャ~~~~~~!!!!!!!!


    部屋中に眩い光が走り、直後に暗転、部屋の揺れも治まった。


    ごろ~ん・・・・・今日子の足元に石佛の狛犬が転がった。


    「ふ~~~~っ・・・終わった~・・・・」


    「小泉先生・・・これで・・・」


    主人の犬太郎さんが声を詰まらせ涙を浮かべながら僕の手を取って頭を下げた。


    「あ、はい、もう大丈夫です。」


    「・・・おどう!!!おどう!!!わ~~ん・・・・」


    かっぺの礼子さんが泣きながら父に抱きついて・・・おい、オレに抱きつけ!!!


    「小泉先生、ありがとうございます、ありがとうございます。」


    スケコマシを抱きかかえながら佐瀬子ちゃんが礼を言って・・・ちぇっ!!!ふん、お似合いだよ、スケコマシとサセコって・・・負け惜しみかぁ~


    横から恨めしそうに僕を睨む今日子が・・・・


    「最低~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」





    後日談・・・・


    「おにま、どうして犬太郎さんの話だけで狗神だと分かったの?」


    「あ?なに言ってんだ。簡単じゃないか・・婆さんが伏姫、その旦那が房八・・ひっくり返したら八房で、子供達の名前が・・仁、義、礼、智、忠、信、考、悌・・って来て、本家が里見と来たら、八犬伝じゃん!」


    「あ・・・・」


    「なあ、そんな事より1000万、ちゃんと貰ったんだろうな?」


    「あ、、あれ・・ちゃんと貰ったんだけど・・・」


    「だけど・・・なんだ?ま、まさか・・・」


    「あのね・・・・貰った小切手・・・不渡りですって・・・銀行の人から電話が・・」


    「な・・・里目に電話しろ!!!」


    「・・・したんだけど・・・一家で夜逃げしたみたい・・・」


    「な・・・くっ・・・仕方無い・・・最初に貰った手付金の残り、有るだけ渡せ。」


    「あ、あの・・・1000万貰ったし・・・あれくらいいいかなって思って・・・」


    「おい!!!まさか・・・」


    「ごめんな~~~い!」


    「ダァ~~~~~~!!!!!お前90万も何に使ったんだ!!!」


    ピンポ~ン!!!


    「あ、来た~~~~~!!!!」


    「あ?何が?・・・」


    「は~い(^o^)丿」




    「・・・・・これ?・・・これ、買ったのか?」


    「うん!!!可愛いでしょ?」


    「可愛いでしょ?って・・・これ90万??」


    「うん!!!ちょっと高かったけど・・・・立派な血統書付きだよ~」


    「・・・・?なんて種類だこれ?」


    「え~っとね、、、ミックスって種類って・・・」


    「ミ、ミックス~~~~?・・・・こ、この馬鹿!!!雑種じゃね~か~!!!!」


    「えっ?・・・・」


    「・・・・信じらんねぇ~(;´д`)トホホ…で、名前付けたのか?」


    「うん!!!エヘッ・・可愛いでしょ?・・・あなたのお名前は・・・」


    「あ・・・なんていうんだ?」


    「お名前は・・・玉梓ちゃん♡♡♡」


    「た、玉梓~~~~~~~~~~?????!!!!!!」



    「ワンワン、ワンワンワン、ワンワンワン♡♡♡♡♡」




    オシマイ・・・・・八犬伝篇
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