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    都市伝説 口裂け女

     18, 2012 00:00



    桜田ななみがこの街に越して来て、暫くが過ぎた。

    この街には、元祖都市伝説とも言うべき口裂け女が出没するといわれている。

    日々の仕事に追われて、ななみはその事を忘れていた。

    思いがけない残業を上司に頼まれ、その日は帰宅が深夜の1時を過ぎていた。

    いつものコンビニに寄って夜食を買い、ななみは家路に着いていた。

    折り悪く雨が降り始め、雨よけに街路樹を利用しようといつもは通らない公園を

    ななみは足早に歩いていた。

    ほの暗い公園の遊歩道の脇にレインコートの女性を見かけたのは、あと少しで

    公園を抜けようとしていた時だった。

    さすがに気味が悪く足早に通り過ぎようとした、まさにその時・・・・


    「こんばんは・・・・」


    レインコートの女性が声を掛けてきた。

    ななみは後ろを振り返る勇気がなかった。

    しかしながら、そのまま立ち去る事も出来ずその場に立ちすくんでしまった。


    「こんばんは・・・・」


    再びレインコートの女性が声をかける。


    「こんばんは・・・・」


    立ちすくんだままななみは応えた。


    「ななみさん・・・・」


    ・・・・・何故!私の名前を知っているの!・・・・

    ななみは恐怖に身が竦み声がでなかった。


    「ななみさん。傘貸しましょうか?」


    その言葉に、思わず振り返って女性を見たななみは口裂け女の都市伝説を

    瞬時に思い出すことになった。


    「ぎゃーーーーーーーーーーーーー!」


    声にならない叫び声をあげた。


























    「こんばんは。ぬれちゃうわよ・・・」


    笑い掛けていたのは、お隣の岸田今日子さんだった。



    閑話休題




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    番町皿屋敷

     06, 2012 07:00

    私はごく普通のアラサー女子・・・

    人並み外れて美しいワケでもなく、逆に人並み外れてブスでもない。

    性格も他人から尊敬を集める程良くもなく、かと言って他人から恨まれる程には悪くない。

    そんな私なので、人が羨む人生を送って来た訳ではない。

    ごく普通の大学を出て、ごく普通の会社に就職して、ごく普通に過ごして来た。

    趣味と言える程の趣味は無いし・・・

    まあ、唯一の趣味と言えば貯金くらい・・

    それだって通帳に6桁、7桁の数字が並んでいる訳ではなく・・・

    これまたごく普通の数字が見て取れるだけだ。

    恋愛だって全然して来なかった訳では無い。

    これまたごく普通に出会いと別れを経験した。

    しかし・・・流石に30を目前にして、今回の失恋は堪えた。

    沈みがちの気分を変えるために、貯金が趣味の(笑)私が久しぶりに大奮発して引越しを決めた。

    あちこち探し回って一件の不動産屋に行き当たった。

    今流行りのAKB48を意識したような名前・・AKB不動産だった。

    とても人当たりが良い社長さん自らが案内をしてくれたマンションは番町にあった。

    少し古めの4階建てのマンションだった。


    「ここは少々古めのマンションですが、賃料がとてもお得になってます。」


    「・・・どうしてですか?何か訳でも?」


    「イヤイヤ・・・大した理由がある訳では無いんです。ただ・・・隣に・・」


    「えっ?隣に・・・何ですか?」


    「ええ・・・あの~・・怪談話とか信じちゃいますか?」


    「・・・いえ・・・そういうのはあまり・・・」


    「そうですか!安心しました。・・・別に幽霊が出るとかじゃなくて、ただ単に隣があの有名な番町皿屋敷・・ってだけなんです・・・」


    「ああ・・・でも、本当に幽霊とかが出る訳じゃないんでしょ?」


    「勿論ですよ~!この時代に幽霊なんかいやしませんって!」


    「だったらいいんですけど・・・やっぱり、本当に出るっ・・・って話なら嫌ですからね~」


    「ハハハ・・・そんな所紹介しませんって・・・と云う訳で、とてもお得な物件になっているんです。この辺の相場の半分です。」


    「そんなにお安いんですか?」


    「ええ・・大家さんが諦めちゃってまして・・ハハハ・・本当にお薦めです。」


    見せて貰った部屋を私は一目で気に入った。

    日当たりは抜群だし、リフォーム済の部屋はまるで新築・・・

    近くにスーパーやコンビニなんかも有り、あって欲しくない幼稚園や学校も無い。(だって、朝、夕の登下校時はとてもヽ(`Д´)ノウルサイゾ!って事は以前経験済み)


    「決めます!ここ、お借りします!」


    「・・・そうですか~~!ありがとうございます!」



    そう云う訳で私の気分転換のお引越しはあっさり決まった。


    だが・・・・私は騙された・・・

    出るのだ・・・私は今まで信じて来なかった・・・幽霊なんて・・・

    でも、本当にいた・・・・

    毎晩、丑三つ時になると隣の屋敷から聞こえて来るあのフレーズ・・・・

    物悲しい女の声で・・・・


    「1 ま~~~い、・・・・・ 2 ま~~~~い・・・・ 3 ま~~~~~い・・・」


    私は速攻不動産屋に抗議の電話を掛けた。


    「騙したでしょ~~!!幽霊出るじゃないですか~~~~!」


    「えっ?その部屋にですか?」


    「いえ・・・この部屋にではないですけど・・・」


    「だったら・・・私の知った事じゃないですね!私はその部屋を紹介しただけですから・・・」


    「そんな~~~酷いじゃないですか~~~!正直者が馬鹿を見るってことですか~!」


    「まあ・・・うちはちゃんと看板に掲げてますから!A あんたが、Kきっと、B馬鹿を見る・・AKB不動産って・・・・」


    「そ、そんな~~~~!許さない!」


    「別にご勝手に!」


    ガチャ!プ~~~~~~・・・・


    「ちょっと!・・・・・」



    完全に騙された・・・・

    でも、そう簡単に引っ越す訳にはいかない・・・

    唯一の趣味の大切な貯金を失ってしまうから・・・・



    そして今夜も聞こえて来るフレーズ・・・・


    「1 ま~~~い・・・・ 2 ま~~~~い・・・・ 3 ま~~~~い・・・」




















    でも、私は全然平気!


    だって・・・・毎晩一緒に数えてるもん!


    1 万円札を・・・1 ま~~~~い、2 ま~~~~い、3 ま~~~~い・・・


    だって・・・貯金が唯一の趣味だもん!エヘッ(((o(*゚▽゚*)o)))



    閑話休題




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    君の名は

     09, 2012 19:00

    その日は仕事が立て込んで、1日中あちこち飛び回りクタクタだった。

    適当に夕食を済ませシャワーを浴び、一杯引っ掛けテレビを眺めていたらウトウトしてしまった。

    ふと目を醒ましテレビをみると、砂嵐…。

    なんだか懐かしい。最近は見た事があまりない。


    「珍しいな…。」


    一人言を呟いていた。


    「いかん!一人言、言う様になったら末期症状だ。」


    と、また一人言。

    ちょっと凹み気味で残っていた酒を飲み干した時、突然テレビに女の子が映った。

    誰だこの子?

    女の子は自分でカメラをセットしてソファーに座り徐に話し始めた。


    「おはよう… こんにちは… こんばんは… いつ見てるか分からないから、挨拶、全部。…。」


    なんだ、こりゃ?


    「今日は… とっても疲れたのです… お仕事きつかったのです… でもぉ… とっても、充実なのです。」


    はあ?


    「ぷっ!」


    思わず吹き出してしまった。

    その後も、その可笑しな放送は続いた。

    ただ、変な事にその番組は、数分単位で終わりと始まりを繰り返し続けた。

    いつの間にか僕はその番組の虜になった。

    夜中で酒も入っていると云うせいかもしれないが、兎に角可笑しい。

    テレビに釘付けなんて久々だった。


    「あ~、面白れー!」


    また、つい一人言。


    「ありがとうなのです…。」


    突然脈絡もなく、テレビの中の彼女がニッコリ微笑んで言った。


    「えっ?嘘だろ!まさかな…。」


    まさか、僕の一人言に返事をした訳ではあるまい。


    「何が… 嘘、なの… 分からない… から、教えて欲しいのです…。」


    「えーー!テレビが返事した!」


    頭がイカレちまったのか…。


    「ぷぷぷ… なのです… テレビは返事しないのです…。私が返事したのです…。」


    「有り得ない。」


    「それが、あるのです…。」

    即座に彼女が答える。

    この事態をどう理解すればいいのか…僕は混乱しまくった。


    「大丈夫なのです…。」


    何が大丈夫なのかさっぱり解らない。

    しかし、実際にテレビの中の彼女は僕に話しかけているのだ。

    異常な事態ではあるが、ちょっと酔っ払っていたせいもあり…。


    「ま、いっか!」


    「そうです…。いいのです…。」


    彼女が微笑む。

    よく見るとかなり可愛い子だ。

    ラッキーなのかも知れない。

    思い切って聞いてみた。


    「君の名は?」


    ・・・・・・・突然彼女がテレビから這い出しながら答えた。









    「貞子!」




    ひぇーーーー !



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    春の怪談

     14, 2012 19:00

    市立病院心臓外科病棟

    ナースステーションを挟み病室は9室。

    私は、7号室に入院している。

    病院の夜は、下界とは違い早く始まる。

    夕食が6時に運ばれてくる。

    さすがにこの頃は慣れてきたが、最初は全く食欲がわかなかった。

    食事が済むと7時に検温と問診。

    ナースを軽くからかって、しばしの休息。

    そうこうしていると、あっという間に9時。消灯の時間だ。

    まあ、軍隊ではないからある程度勝手に過ごしているが…。


    ある日、私はふと目を覚ました。

    枕元の時計を見ると、深夜2時。

    丑三つ時だ。



    【コンコン!】



    ノックの音がした。

    一番端の1号室からのようだ。



    【コンコン!】



    ふと気付いた。

    ナースはノックをしない。

    誰だ?



    【ギィー…バタン!】



    えっ?

    バタン!って…

    この病棟は全てスライド式ドアで開閉式ドアはないはずだ。



    その日は不思議に思いながらも、そのまま寝てしまった。

    次の日の朝、1号室の患者が死んだ事を知っても、その時は気の毒に思っただけで深くは考えていなかった。



    その日の深夜、また目が覚めた。

    時間はまた2時。

    丑三つ時だ。



    【コンコン!】



    また、ノックの音がした。

    今度は3号室辺りからのようだ。



    【コンコン!… ギィー…バタン!】


    まただ!

    私はさすがに気になり病室の外へ出た。

    ナースや医者があたふたと3号室へ走り込んでいた。

    私は背筋に冷たいものを感じた。



    次の日の朝、私はナースにその事を話した。

    しかし、思っていた通り全く相手にされない。



    その日は最初から眠れず、時計を見つめ続けた。

    2時。

    丑三つ時。



    【コンコン!】




    きた!

    私はベッドから飛びおき、外へ走り出た。

    廊下には、誰の姿もない…。



    【コンコン!… ギィー…バタン!】



    私は恐怖に怯え自室のベッドへ潜り込んだ。

    次の日、5号室の患者が死んでいた。


    この7号室は、今患者が私しかいない。

    今夜ノックの音がするのは、1.3.5ときている順からすると…。


    そんな…。

    まだ、死にたくない…。



    夜がきた。



    私は今日も眠れず、そのまま深夜2時を迎えた。



    【コンコン!】



    きた!

    嫌だ!嫌だ!

    死にたくない!

    誰か助けてくれ~!



    【コンコン!】



    私は…。

    頭が真っ白になった…。

    咄嗟に出た言葉は…













    「は、入ってます!」







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    悪魔の棲む廃墟

     24, 2012 19:00
    筑波学園都市に程近い、ある地域に経営破綻し廃墟となった病院があった。

    そこは、地元の人間に魔物が出ることで有名な廃墟だった。

    優子とウエンツは久しぶりのデートを楽しんでいた。

    東京からドライブを楽しみ、久々の甘いひと時・・・・


    「優子、ちょっとあの廃墟入ってみない?」

    「え~!いやだ~・・・なんだか怖い・・・」

    「大丈夫だよ、まだ昼間だし・・怖くないよ!」

    ウエンツは、珍しい廃墟マニアだった。

    優子は、嫌々ながらウエンツの後ろについてその廃墟に入って行った。

    恐怖の始まりが目前に迫っていた。


    1階のロビーを通り突き当たりの階段から2階に上ると、薄暗い廊下が長く続いている。

    「優子!こっち、こっち・・・」

    ウエンツがある一室に優子を呼び入れた。

    「なーに?何があるの?・・・」

    優子の問いかけにウエンツは奥のベッドを指差した。

    その部屋は元々特別室として使われていたらしく、豪華な造りであった。

    ウエンツが指差したベッドも豪華な洒落た造りで綺麗なままだった。

    ふたりは、その意味に気が付かない・・・・廃墟となった病院のベッドが綺麗なままのはずがない・・・

    「優子、こっちおいでよ。」

    「うん・・・」

    ベッドに並んで腰掛けたふたりは、自然と寄り添いどちらともなく唇を重ね、抱き合い・・・

    そのままベッドに倒れこんで愛の交歓を始めた。

    「あ、・・う・・・ん・・・」

    ウエンツは手際よく優子の服を脱がし、自らも裸になった。

    「優子・・・久しぶりだから・・・オレもう我慢出来ないや・・・」

    「うん・・・いいよ。・・・・」

    ウエンツの手が優子の花園に伸びた時には、優子はウエンツを受け入れる準備が出来ていた。

    ゆっくりと、ウエンツが優子に入り・・・次第にその動きを速めて行った。

    「あ、そこ・・・あ・・・・んん・・」

    優子が快感に導かれ、ふと目を開けた・・その瞬間、優子に戦慄が走った。

    病室のドアの外に・・・薄暗くほとんど見えない廊下に青い三角の薄暗い光が、4つ・・6つ・・

    「いや~~~~~~~~~!」

    ウエンツは勘違いした・・・優子が快感から声を上げたのだと思ったのだ。

    「そんなに、感じちゃった?・・・」

    ウエンツの馬鹿な問いかけに、優子は首を振りながら叫び声を上げ続けた。

    「きゃーーーーーーーーーー!」

    優子の尋常ならざる様子に、さすがにウエンツも異常を感じ後ろを振り返った。

    「うわーーーーーーーーーー!」

    優子とウエンツの叫び声が重なり廃墟の病院中に響き渡った。

    そこにある青い光・・・・6つ・・8つ・・・・それは・・・・・







    その廃墟に棲む、のぞき魔者・・・達の目が病室の窓からの光に反射して

    光っていたのだった。

    そこは地元で有名な覘きの廃墟だった。





    閑話休題


    後記   ちょっと、無理がある?§^。^§怪談



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    真夏の怪談

     03, 2012 19:00
    筑波学園都市に程近い、ある地域に経営破綻し廃墟となった病院があった。

    そこは、地元の人間に魔物が出ることで有名な廃墟だった。

    優子とウエンツは久しぶりのデートを楽しんでいた。

    東京からドライブを楽しみ、久々の甘いひと時・・・・


    「優子、ちょっとあの廃墟入ってみない?」


    「え~!いやだ~・・・なんだか怖い・・・」


    「大丈夫だよ、まだ昼間だし・・怖くないよ!」


    ウエンツは、珍しい廃墟マニアだった。

    優子は、嫌々ながらウエンツの後ろについてその廃墟に入って行った。

    恐怖の始まりが目前に迫っていた。


    1階のロビーを通り突き当たりの階段から2階に上ると、薄暗い廊下が長く続いている。


    「優子!こっち、こっち・・・」


    ウエンツがある一室に優子を呼び入れた。


    「なーに?何があるの?・・・」


    優子の問いかけにウエンツは奥のベッドを指差した。

    その部屋は元々特別室として使われていたらしく、豪華な造りであった。

    ウエンツが指差したベッドも豪華な洒落た造りで綺麗なままだった。

    ふたりは、その意味に気が付かない・・・・廃墟となった病院のベッドが綺麗なままのはずがない・・・


    「優子、こっちおいでよ。」


    「うん・・・」


    ベッドに並んで腰掛けたふたりは、自然と寄り添いどちらともなく唇を重ね、抱き合い・・・

    そのままベッドに倒れこんで愛の交歓を始めた。


    「あ、・・う・・・ん・・・」


    ウエンツは手際よく優子の服を脱がし、自らも裸になった。


    「優子・・・久しぶりだから・・・オレもう我慢出来ないや・・・」


    「うん・・・いいよ。・・・・」


    ウエンツの手が優子の花園に伸びた時には、優子はウエンツを受け入れる準備が出来ていた。

    ゆっくりと、ウエンツが優子に入り・・・次第にその動きを速めて行った。


    「あ、そこ・・・あ・・・・んん・・」


    優子が快感に導かれ、ふと目を開けた・・その瞬間、優子に戦慄が走った。

    病室のドアの外に・・・薄暗くほとんど見えない廊下に青い三角の薄暗い光が、4つ・・6つ・・


    「いや~~~~~~~~~!」


    ウエンツは勘違いした・・・優子が快感から声を上げたのだと思ったのだ。


    「そんなに、感じちゃった?・・・」


    ウエンツの馬鹿な問いかけに、優子は首を振りながら叫び声を上げ続けた。


    「きゃーーーーーーーーーー!」


    優子の尋常ならざる様子に、さすがにウエンツも異常を感じ後ろを振り返った。


    「うわーーーーーーーーーー!」


    優子とウエンツの叫び声が重なり廃墟の病院中に響き渡った。


    そこにある青い光・・・・6つ・・8つ・・・・それは・・・・・



























    その廃墟に棲む、のぞき魔者・・・達の目が病室の窓からの光に反射して

    光っていたのだった。

    そこは地元で有名な覘きの廃墟だった。





    閑話休題


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    小悪魔ちゃん

     05, 2012 19:00
    「エヘッ 」


    みんな、私の事…小悪魔っていうの。

    私、小悪魔なんかじゃないのに、どうしてみんなそう呼ぶのかしら?

    サッパリわかりません。

    エヘッ

    私のお仕事は、みんなの魂を奪う事!

    お店じゃナンバーワンです!

    エヘッ

    昨日も常連さんの笠島さんが、私の為に一杯プレゼントを持って来ました。

    もう少しで笠島さんの魂は私の物。

    エヘッ

    虜にしちゃうの

    私の特技は、常連さんの耳元で…。

    内緒

    エヘッ

    でも、この特技のおかげで私は常にナンバーワンなのです

    エヘッ

    男の人って単純~

    い☆ち☆こ☆ろ よ~


    今まで、私から逃げられた人はいません。
    エヘッ


    今日の常連さんは、もう私の虜

    今日は、全部私の物にしちゃうのです

    エヘッ


    「あ、いらっしゃーい 田所さぁ~ん 待ってたわよ~ん 」


    「エヘヘ…。小悪魔ちゃん こ、これ、この間言ってた新作のバッグ プレゼントだよ 」


    「わ~ 嬉しい 」


    「そ、それで…。今日は、一緒にお店出れるのかな?」


    「うん もちろん 楽しみにしてたの~ 嬉しい 」


    そんなこんなで、お店を出て…。

    もちろん、行き先は ホテル

    田所さん、一生懸命頑張って…。


    私、ま☆ん☆ぞ☆く

    エヘッ

    ベッドで田所さん、心臓麻痺で死んでます

    田所さんの魂戴きました

    エヘッ

    私は、悪魔

    小悪魔ちゃんなんて、人間が勝手に呼んでるだけだもん

    悪魔が黒い服着て鎌持ってるなんて、有り得な~い

    可愛い女の子が悪魔してちゃいけない?

    貴方の魂も、ちょうだ~い

    「エヘッ 」





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    真冬の怪談

     26, 2012 19:00
    電話のベルが鳴る。


    もう遅いのに…、


    と思いながら


    受話器をとる。



    「You blood all over me !」



    な、何?


    怖い!




    【ピンポーン】



    玄関のベルがなる。


    誰?


    こ、こんな遅くに…


    覗き穴から覗いても、


    誰もいない…


    怖い!




    恐る恐るドアを開ける。



    そ、そこには…



    携帯を手にした…






    「HAPPY birthday!

    真冬姉ちゃん!

    誕生日おめでとう!」







    し、知らない!


    私は…


    私は、一人っ子なの…。





    静かな夜に…

    真冬の悲鳴が響いた。






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    真夏の夜の夢

     29, 2014 07:00



    真っ暗な海の上を静かにボートを漕いでいた。


    新月なのか空には月もない。


    遠くに微かに見える星々に湖面が照らされ、漆黒の波間に僅かに煌めく灯り。


    そのボートの縁をいきなり真っ白な手が掴んで、湖面からずぶ濡れの白装束の女が姿を現した。


    「う、うわぁ~~!!!!」


    私は思わず悲鳴を上げた。




    ジリリリリリ~~~~~~・・・


    目覚まし時計のけたたましい音で、ハッと目を覚ました。


    パジャマ代わりのTシャツは汗びっしょりだった。


    「う・・・・酷い悪夢だった・・・」


    誰も居ない部屋にひとりごとが響いた。


    その響きが不自然で私は周りを見渡した。


    奥のテレビ台の上に50型ほどありそうなかなり大きなテレビ。


    四方の壁には窓がひとつもない。


    古びたカレンダーがひとつ。


    私が寝ていたベッドの正面にガラステーブル。


    その上には灰皿がひとつ。


    ・・・・ここはどこだ。


    全く見覚えがない。


    私はテレビが嫌いで部屋にテレビを置いたこともない。


    タバコの煙が嫌いで生まれてこの方タバコは一度も吸ったことがない。


    カレンダーの年号は1999年・・・20年以上前の暦・・・・


    「一体何がどうなっているんだ」



    また私のひとりごとが不自然に響いた。


    取り敢えず起き上がってテレビのスイッチを入れてみた。


    映しだされた画面にいきなり私の姿が・・・・



    「な、な、なんだ・・・これは・・・・」


    「昨日神宮橋の路上で殺害された川村ゆかりさんの事件に進展です。本日神宮橋署は住所不定無職の高橋洋一を重要参考人として全国に指名手配しました・・・」


    川村ゆかり??高橋洋一??


    どちらの名前も全く知らない。



    「一体何がどうなっているんだ!!!」




    ハッと目が覚めた。


    汗びっしょりで悪い夢を見ていたようだ。


    取り敢えずベッドから起き上がってテーブルの上のタバコに火を点ける。

    「ふぅ~・・・生き返った・・・。」


    うん?・・・ここはどこだ?・・・いや・・・それより、俺は誰だ?・・・・


    いきなり恐怖が身を包む。


    取り敢えず手元にあったリモコンでテレビをつけた。


    映しだされた画面にいきなり俺の写真が・・・


    「・・・・殺害されたのは会社員高橋洋一さん25歳で、駆けつけた警察官により殺人の現行犯で逮捕されたのは高橋さんの元交際相手の川村ゆかり容疑者22歳・・・・」


    「な、何を言ってるんだ。俺はここにいるぞ、それに・・・」


    高橋洋一も川村ゆかりも知らない・・・・


    何なんだ、一体何がどうなっているんだ!!!



    ハッと目を覚ました。


    「しかし・・嫌な夢だった・・・」


    汗びっしょりのTシャツに不快感を覚えながら起き上がり、目覚めのコーヒーを淹れて一服しているとチャイムが鳴った。


    「なんだよ、こんな朝早く・・・・」


    渋々玄関へ向かい、ドアを開ける。


    「はい、どちらさん?」


    ドアを開けたそこに居たのはさっきの夢の中で俺を殺した犯人の女・・・・




    ハッと目を覚ました。


    悪夢だ。


    何なんだ一体何がどうなっているんだ。


    周りを見渡すと部屋中真っ白・・・


    何もない空間だ。


    どうしてしまったんだ。


    どれが夢でどれが現実なんだ。


    「だ、誰か、助けてくれ~~~~~」


    不自然な声が部屋中に響いた。





    ピー、ピー・・・・・


    私は病室に寝ていた。いや、私の体は病室に寝ていた。


    私は寝ている私の体の上に浮かんでいた。


    「先生!高橋さん急変です!!」


    ベッドについてるインタホンに向かい看護師が医者を呼んでいた。


    しかし、その右手側には使用後の劇薬アンプルと注射器・・・・


    看護師が宙に浮いてる私に向かってニヤリと笑った。


    「えっ?私が見えるのか?」


    それには答えず看護師はニヤリと笑い続けていた。


    胸に付いてるネームプレートを見て私は絶望した。


    看護師 川村ゆかり





    閑話休題
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