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    時の片~かけら  7

     18, 2012 19:00
    2002年7月30日




    あの頃の記憶が今までハッキリしなかった。

    今の今まで。

    この手の中から彼女が消え去ろうとしているこの瞬間、僕はハッキリと思い出した。


    「行かないでくれ。」


    「ごめんね…、幸治くん。私やっぱり…」


    言い終わらないうちに、その姿は消え去った。







    あの日は、暑い一日だった。

    1992年7月23日

    その日は僕の10歳の誕生日だった。






    【ずぶ濡れ!。】


    【なぜ?】


    【ここは、どこ?】


    【何にも思い出せない。】


    【えっ?私…、私…、名前が分からない。】


    【怖い…。】


    【どうしよう…。どうしよう。】


    【助けて…!誰か…。】



    「どうしたの?」


    知らない女の人…。


    「大丈夫?何処か怪我してる?」


    私は自分の体を触ってみた。

    幸い何処にも怪我はないようだ。


    「いえ…。」


    消え入りそうな声で辛うじて答えた。


    「そんなに濡れちゃって一体どうしだの?。」


    自分にもわからない質問には答えようがない。


    「あの、ここはどこですか?」


    「えっ…!」


    女の人の顔色が変わるのがわかった。


    「あなた、ここがどこかわからないの?…お名前は?」


    【わからない。】


    「… わかりません…」


    思わず涙が溢れた。


    「何もわからない…。」



    【私は誰?。ここはどこ?。】


    つづく




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    こちらより




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