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    時の片~かけら  16

     29, 2012 07:00

    真夏のギラギラした日差しの中、ちょっと驚いた表情の青年が私を見ている。

    そう、これは私が小さい頃からずっと見続けている夢だ。

    そしてこの青年は私の初恋でもあった。

    いつものほんわりした思いで夢見心地・・・の筈だったが、今日は違った。

    その光景は昨日眼鏡橋で幸治君と再会した時の光景だったから。

    髪型や顔立ちが少し違う気がするけど、これは夢だから全く同じと云う訳にはいかないのだろう。

    私の初恋は・・・幸治君だったんだ・・・・

    この夢は私の未来の思い出だったんだ。

    夢の中で納得した時、目が覚めた。







    彼女が話終わって僕は幾つか質問をしたかったが、母が亡くなったのが思いのほかショックだったらしく詳しい話は明日・・・と云う事になった。

    流れで彼女を泊める事になったが、こっちが準備を始める前にさっさと客間に行って何から何まで終わらせたのには驚きを通り越して・・・・不思議な感覚だった。


    勿論、昨日の彼女の話を全て納得した訳では無い。

    だが、彼女の話を信じれば全ての事の辻褄が合うのも事実で、悩ましいところだ。


    幸治は色々考えて寝付けず少し寝坊したが、取り敢えずは何時もの様に朝食の支度を始めた。

    母が中学生になったばかりの頃入院したため、今では主婦並みの手際で家事をこなす事が出来る様になっていた。

    粗方支度が済んだ頃早苗がキッチンへ姿を現した。


    「おはよう、幸治君。」


    「ああ・・・おはよう。・・・よく眠れた?」


    「うん・・・・」


    そう答えた彼女の顔が少し赤らんでいるのが見えた。


    「あれ・・・ちょっと顔が赤いね・・・熱でもあるのかな?」


    幸治は早苗の頭に何気なく手を当てた。


    「だ、大丈夫です!」


    早苗が飛び退く勢いで後ずさりしたので幸治は少々驚いたが、額の感じでは熱は無さそうだったので少し安心した・・・・

    何故安心したのか?深く考えることなく早苗に食事を勧めた。


    「食事の用意が出来ているから・・・食べよう。話はその後で。」


    「あ、ハイ・・・ありがとう。」



    「頂きます・・・」


    二人の言葉が重なった。




    「ハッピーアイスクリーム!」



    幸治が声をあげた。


    「えっ?」


    「あ、知らない?同じ事言ったら言わなきゃしっぺだよ!」


    「えっ?」


    「はい・・・手を出して・・・・」


    「あ・・・えっ?・・・」



    有無を言わさず幸治が早苗の手を取り手首にしっぺした。



    「痛い!・・・ひど~い!手加減無しなの~?」


    「(ヾノ・∀・`)ナイナイ!ルールだもん。」


    「もう!・・・・( ^ω^)・・・・(*^。^*)」



    お互い緊張気味だった雰囲気が一気に和んだ。

    幸治は家業の旅館で育った為、子供の頃から人を和ませる術を知らず知らず身につけていた。


    「食事が終わったら取り敢えず病院に行こう。昨日の頭痛の様子はちょっと検査した方がいいと思うんだ。」


    「あ、・・・でも・・・この間、潤子さんと・・あ、ごめんなさい・・・」


    「いや・・・気にしないで。もう5年も過ぎているから大丈夫だから。」


    「・・・そうなのね・・・私は・・昨日まで一緒にいたの・・・」


    「あ・・・うん・・・そうか・・・昨日の話が本当ならそうなるんだね・・・」


    「・・・やっぱり信じられないわよね・・・」


    「・・・あ、うん・・・ごめん・・まだ、完全に信じられてはいないんだ・・」


    「ううん・・・当然よ・・・私だって未だに信じられない気持ちはあるもの・・」


    「うん・・・まあ・・・とにかく検査してみよう。その・・10年前には無かった検査とかも今はあるし・・・」


    「あ、そうなの?じゃあ・・・私の知らない検査とかあるのかな?」


    「そうだった・・・看護婦の卵だって言っていたよね・・・」


    「うん・・・本当なら来年から正式に看護婦さん(*^。^*)」


    「そうか・・・まあ・・・食べよう・・腹が減っては戦は出来ぬってね・・」


    「ぷぷぷ・・・幸治君ったら、いつの頃の人よ!(*^。^*)あ、そうだ!1日遅れでごめんなさい。お誕生日おめでとう!」


    「あ・・・そうか・・・僕の誕生日も知っているんだね・・・」



    幸治の心に早苗を信じる気持ちが強く芽生え始めた瞬間だった。



    閑話休題




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    こちらより




    ご訪問ありがとうございました。
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    COMMENT - 2

    小町  2012, 08. 29 [Wed] 18:08

    そそ 記憶障害ww

    そそ 読んでて 知ってた筈なのにww

    ぅおww(@@; っとそうだった・・・・
    みたぃな ww状態でして ナハハ


    10年経つと 人の記憶力ってば
    薄れるもんなんだな~・・・等とぃ 勝手に 納得しててww

    自分が 記憶障害 起こしてますた(苦笑)


    そそ 幸治君が 早苗さんを 覚えていのも
    そそ これで 納得ですぃ はぃ ^^;ガハ

    もぃ もぃww

    これから 2人の 仲が 発展 致す 事を 願いww

    続き 楽しみに しておりますぃ♪

    Edit | Reply | 

    紫水  2012, 08. 29 [Wed] 20:27

    Re: そそ 記憶障害ww

    こんばんは。

    ヘヘヘ…⌒(ё)⌒

    色々とそっと仕掛けておりますので…
    そこのところもお楽しみ下さいませ♪(^^)/

    幸治と早苗の運命は如何に!!
    な~んちゃって♪⌒(ё)⌒

    明日も書きましたのでよろしくです(*^^*)

    Edit | Reply | 

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