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    時の片~かけら  20

     04, 2012 07:00
    翌朝目が覚めて自分の腕の中で眠る早苗に幸治は不思議な感覚を覚えた。

    あの強烈な既視感とは違う平凡な日常の繰り返しでいつも早苗が自分の隣に居た様な・・・・



    じっと早苗を見つめていた時、早苗が目を覚ました。


    「(´・д・`) ヤダ・・・そんなに見ちゃ・・・恥ずかしいじゃない・・・」


    「あ、ごめん・・・( ^ω^)・・・」


    と、謝りながら幸治は早苗の唇を塞いだ・・・勿論、自分の唇で・・・


    「あん・・・・もう・・・」


    言葉とは裏腹に早苗も幸治を求めた。



    6日目は二人共1日中ベッドから離れる事無く・・・延々と愛を確かめ合った。

    二人の幸せな日々がこれから永遠に続くかと思われた1日だった。





    7日目。


    ずっとベッドで過ごしていたい思いの二人だったが、さすがにそうはいかない。

    その日は幸治のバイトが入っていたので、朝食を共に摂った後幸治は出かけなければならなかった。

    早苗の心痛が心配ではあったが、早苗が大丈夫だと幸治に告げたので休む事無く出かける事にした。

    早苗の言葉が強がりでは無く、幸治と結ばれた事で少し落ち着いた感じだったのだ。

    明るく幸治を見送った早苗であった。




    しかし、幸治がバイトを終えて帰宅した時には状況は一変していた。

    早苗は居間のソファーで頭を抱えて苦しんでいた。


    「早苗さん・・・どうしたの?!」


    慌てて駆け寄る幸治に早苗はなんとか顔を上げて笑顔を見せた。


    「大丈夫・・・ちょっとだけ、頭痛がしてるだけ・・・・」


    強がってはいたがその声は痛みに震えていた。


    「ク、薬・・・・」


    幸治は急いで教授から処方された薬を早苗に飲ませた。


    「あ、・・・ありがとう・・・」


    早苗の無理に作ろうとした笑顔が苦痛に歪んだ。


    「無理しちゃダメだ・・・」


    幸治はそのまま早苗を抱きかかえてベッドに運び寝かせた。

    その後教授に連絡して応急処置の方法を聞いたが、教授も大した助言が出来る筈もなく・・・取り敢えず氷枕等で脳の活動を抑制するぐらいしかやる事が無かった。


    早苗の傍に戻った幸治は早苗を失うかもしれない恐怖に打ち震えた。


    「幸治君・・・大丈夫よ・・・心配しないで・・・・私は絶対もう・・・幸治君の傍を離れない・・・だから、・・・抱きしめていて・・・」


    辛さを懸命に隠して幸治にそう告げた早苗の体が微かに光を帯びていた。


    またしてもあの強烈な既視感が幸治を襲う。

    我を忘れ早苗を強く抱きしめる。

    抱きしめた早苗の体から発せられる光が明るさを増す。





    あの頃の記憶が今までハッキリしなかった。

    今の今まで。

    この手の中から彼女が消え去ろうとしているこの瞬間、僕はハッキリと思い出した。


    「行かないでくれ。」


    「ごめんね…、幸治くん。私やっぱり…」


    言い終わらないうちに、その姿は消え去った。




    僕はまたしても彼女を守ってあげる事が出来なかった。



    続く




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    こちらより




    ご訪問ありがとうございました。
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    COMMENT - 4

    -  2012, 09. 04 [Tue] 08:29

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    Edit | Reply | 

    紫水  2012, 09. 04 [Tue] 14:24

    Re:

    こんにちは。

    温かいコメントありがとうございますm(__)m

    ちょっと親しくして頂いていた方のご家族の突然のご不幸だったので…
    慰める言葉も上手く伝えきれず…

    なるべくこっちまで凹まない様に気を付けます。
    凹んだ気持ちが伝染してはいけませんからね…


    ありがとうございました。(^.^)

    Edit | Reply | 

    小町  2012, 09. 04 [Tue] 20:34

    お悔み 申します

    お知り合いの ご家族の 御不幸
    お察し 致します。

    御冥福を お祈り致します。



    時の片
    またもやww 早苗さんの 時間移動・・・

    何処まで 行くのかw

    なんだか 不安に なってしまうわぃ(@@; ぅぃ。

    Edit | Reply | 

    紫水  2012, 09. 04 [Tue] 21:15

    Re: お悔み 申します

    こんばんは。

    ご丁寧にありがとうございますm(__)m

    全然元気ですから(あら?不謹慎かな?)…

    お気にされず遊びに来て下さいませ(*^^*)


    さて、どーなるかは…
    明日のお楽しみ?(((^_^;)
    どーなっても、苦情は受け付けておりません(爆)

    Edit | Reply | 

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