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    埼京線  3

     07, 2012 00:00
    別名、痴漢電車。

    欧米には殆ど存在しない破廉恥な犯罪、痴漢…。

    恥ずべき悪習である。

    発覚、検挙された後の人生を想像できない愚か者がなんと多い事か…。



    蓑田文太もその一人だった。

    何時ものようにワザワザ、ラッシュアワーを選んで帰途につく。

    案の定電車は立錐の余地もない混み具合である。

    まずは獲物の物色を始める。

    通常の痴漢はホームであらかじめ獲物を見つけ電車に乗り込むが、文太はズボラで其処まではしなかった。

    車内を眺めていたところ、文太が好む少々ケバい年上の女性が目に留まった。

    目立たぬように、少しずつ、少しずつ、獲物をめがけ文太は移動を始めた。

    駅を2つ過ぎたところで、文太はついにお目当ての女性に辿り着いた。

    まずは、様子を窺い手の甲を女性の体に押し付ける。

    ここで文太を睨んだり抗議の言葉を発する女性だったらサッサと退散するのが文太の流儀だ。

    いくら痴漢が趣味でも、警察に捕まるのは願い下げと云う勝手な理屈。

    暫く観察していると、若干身を捩るなど抵抗の素振りを見せたものの、その女性はあからさまな拒否反応は示さなかった。(勝手な解釈)

    文太は徐々に自らの行為をエスカレートさせていった。

    スカートの上から手の平で触り、柔らかな感触を楽しむと次にはその手をスカートの中へと忍ばせ下着の中へ手を入れた。

    女性はさすがに驚いた様子で文太の手首を掴み押しのけようとした。

    だが、文太はその女性が声を挙げたりしない事を確信していたので自らの行為を中断する事はなかった。



    文太が自らの欲望を満足させていたその時、その女性が突然文太の方へ振り向き文太のズボンのジッパーを下げて文太自身を触り始めた。


    「な、何…。」


    驚きの声を漏らした文太を女性はキッと睨みつけ空いている方の人差し指を文太の唇に押し当てた。


    「シー!静かになさい。じゃないと痴漢で警察に突き出すわよ!」


    驚きと恐怖で声が出ない。極度の緊張で体が動かない。

    文太は初めて痴漢をされている時の女性の気持ちを理解した。

    しかし、時既に遅し…痴女は文太の体をおもちゃにしていた。

    文太自身を露出させた上でなぶりものにし続けて…。

    その時、周りの乗客の一人がそれに気付いて声をかけた。


    「何をしているんだ!」


    女性が叫んだ。


    「痴漢なんです!助けて下さい!」


    下半身を露出させた文太に弁解の余地はなかった。


    彼は新しい肩書きを貰った。



    変質者 蓑田文太








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    こちらより




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