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    百鬼夜行抄 外伝 Ⅱ  1

     13, 2014 07:00

    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・


    でも、全くの赤の他人。

    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名ラフカディオ・ハーン。

    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。


    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・

    この血は隔世遺伝らしく、僕の父にはその能力が無い。

    というか、その存在すら知らない・・・らしい。

    おじいちゃんの話によると、能力がある者にだけきちんとした話をするらしい。


    僕の能力をおじいちゃんが見つけたのは、妹の今日子が病気で死にそうになってたときに僕がそばにいた死神を追い払おうとしたときだ。

    その場にいた父や母は僕が何をしているのか分からず、ただ、妹の死に直面して癇癪を起こしていると思っていたみたい。

    ただ、おじいちゃんにも死神が見えていたので、僕の行動はおじちゃんにはハッキリと僕の能力を確信させたものになったようだ。

    残念ながら、死神を追い払うことはおじいちゃんにも出来ないらしく妹は死んでしまった。

    ただ、余りにも僕が悲しむのでおじいちゃんはそれを見かねて僕の式神になるはずだった妖魔を妹のなかに入らせて妹を・・・妹の体だけだが・・・生き返らせた。


    代々、式神とはコノ血を受け継ぐものの伴侶、または執事として生涯仕えるものらしい・・

    だから今、今日子に入っている妖魔は、本当は僕の奥さんになるはずだった・・・みたい。

    そのせいか・・・・すっごいヤキモチ焼きだ。

    時々、手に負えない・・・・。


    しかし・・・・まあ・・・こいつのおかげで父や母は妹を失う悲しみを味合わずに済んだし、僕も姿形だけでも妹と過ごすことが出来ているので文句は言えない。

    その上今日子に入っている式神は朱雀と云って結構有名な守り神らしく、召喚したおじいちゃんも羨ましがっていた。



    まあ、そんなこんなで・・・・おじいいちゃんが亡くなった後、色んなものが見える能力を引き継いだ僕にはおじいちゃんの知り合いを通して様々な依頼が来るようになった。

    迷惑な話だ。

    しかも・・・来た依頼を結構サクサク解決してしまったので、その世界でそこそこ有名になってしまった。

    そうなるともっと依頼が来るようになり・・・・悪循環だ・・・・・

    父や母を心配させないように僕はこの能力を秘密にしているので、色んな出来事を隠すのも一苦労なんだ。



    「おにま!!おにま!!起きて!・・・・おにま~~!オキロー!!」


    「あ・・・う~ん・・・なんだよ、気持ち良く寝てるのに・・・」


    「大変なの!スッゴイ依頼が来たの!♡♡♡」


    「あん?スッゴイ依頼?・・・またお化け退治だろ、どーせ・・・」


    「違うよ!!!なんか良くわからない事案だけど、スッゴイお金くれるって!♡♡♡」


    「は~??式神がお金に釣られるのか~??・・・てか、事案って・・・そんな言葉どこで覚えたんだ?」


    「何言ってるのよ、女の子は身だしなみにお金がかかるの!おにまみたいに年中着たきり雀じゃいられないの!・・・それに私もおにまと同じ大学生になったし♡♡♡」


    そうだった。

    まあ・・・入学試験は烏天狗(前回のお話で僕の家来になった)を肩に乗せて(人間には文鳥にしか見えない)カンニングさせて?して?・・とにかくズルして合格だけど・・

    因みに僕も1つ歳を重ねて・・・20歳になった。

    20歳になった途端、僕の能力はおじいちゃんが掛けた能力制限の術がとけて(おじいちゃんはあまりに強い能力を年若い僕が使えると良く無いと考えたみたい)能力全開になって悪さをする妖魔連中に対してほぼ無敵になった。

    ほぼ・・ってのは、やっぱりおじいちゃんと同じく死神だけには手も足も出ないので・・


    まあ、そんなこんなで色々あって、とうとう両親にも僕のこの能力がバレてしまって・・・

    困った事になった・・・と、思うだろうけど、これがうちの両親はお気楽なもんで、あらそう?って感じでそれまでと殆ど変わりない生活を送っている。

    それまでバレないように苦心惨憺したのがバカみたい。


    「おにま!何ボーっとしてしてるのよ!」


    「あ、ああ・・・それで、どんな依頼なんだ?」


    「あ、うん、え~っと、千葉の鉢中里市(ばちあたりし)の旧家から不幸続きで、どうやら家に妖魔が取り付いてるから退治して欲しいって依頼なんだけど・・」


    「ふ~ん・・・・で、スズメが驚くほどのお金が貰えるのか?」


    「ス、雀って言うな~~~!!!」


    「なんだよ、雀だろ?」


    「ちが~~~~~う!!私は1級式神の朱雀なんだから!!!!」


    「ふん、所詮雀じゃないか・・・」


    「キ~~~~!!!おにま、能力開放してから、偉そうよ!いけ好かない奴になってるよ!!」


    「あら?そう?・・・別に式神にいけ好かないって言われてもどう~って事ないけどね・・・ハハハ・・」


    「ムカツク~~~~~!!!!!」


    「ヘン、まあ、そんな事はどうでもいいや、で、いくら出すって言ってんの?」


    「・・・・もう!・・どうでも良くないけど・・・え~っと、参加で100万円、退治に成功した人には1000万円ですって。」


    「あん?参加?成功した人?なんだそれ?」


    「あ、うん、どうやら今までいろんな人に頼んだみたいだけど、埒が明かないみたいで・・今回一度に高名な人達3人に一緒にお願いしたいって事・・みたい。」


    「はぁ~~~??フザけた依頼だ・・ふん、誰が行くか!!」


    「え~~~~~!!おにま!1000万円よ、1000万円!」



    「ふん、金なんか今だって十分すぎるほど有るだろうが!お前、式神のくせに欲が有り過ぎるぞ!」


    「なによ~~~!一杯お金あるなら少しくらい私にも渡しなさいよ~!」


    「あ~~?ちゃんと渡してるだろうが!」


    「なによ!!私がなにも知らないと思って・・・・お小遣い5000円って・・今どき小学生くらいしか満足しないわよ!!!」


    あ、バレてたwww


    「あ~もう、、仕方無い、じゃあ来月から1万にしてやるよ」


    「えっ?ホント!!わ~~~~♪やった~♪」


    クククッ・・中学生に格上げしてやるってかwww


    「と、云うことで、その依頼は無しな。」


    「え~~~?ホントに~~~~?・・・良いのかな~?3人のうちの1人は、あの美人すぎる巫女さんって有名な須玖佐瀬子さんよ・・」


    「えっっ!!・・・それを先に言いなさい、さ、では早速支度して!」


    「もう、ホントに女好きなんだから!!」



    てな、感じで今回もお出かけ、お出かけ・・・レッツゴー、鉢中里市♪





    続く・・・多分・・・暇があったらwww
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