スポンサーサイト

     --, -- --:--
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    (有)AKB探偵社 9 ~週末の予定(3) 

     16, 2016 07:00



    「な・に・ん・ま・し・か・ま・す・・・ぐぶぶぶ」(なんにしますか?)


    イカン、兎に角、このゾンビ共を刺激しないようにしなくては・・・


    「・・・じゃ・・・・かけそばで・・・・」


    「あ・・・い・・・」(はい。)


    私の側からゾンビが離れた。

    しかし、逃げ出そうにも店の入口付近に客のゾンビがウロウロしていて、今そこを通り抜けるのはリスクが高すぎた。

    冷や汗をかきながらどうしたもんか思案しているとさっきの店員ゾンビがどんぶりを(勿論指がどんぶりの中に入っていた)片手で持ちながらフラフラこちらにやって来た。


    「・・お・ち・ま・う・ど・・ぐへ・・」(お待ちどう)


    テーブルに置かれたかけそばは・・・・・血溜まりにミミズが蠢いていた。

    悲鳴を上げなかった自分を褒めてやりたい。

    こんなところ今すぐ逃げ出さないと・・・・

    いきなり携帯が掛かった振りをしてテーブルに1000円札を置いて(食い逃げは犯罪だからな)出口に急いだ。

    出口の周りのゾンビと接触しないように気を付けて扉を開けて外に飛び出した。

    そこからは一目散に車へと急いだ。

    運転席へ座ってエンジンをかけようとしたが手の震えがあまりに酷くボタンが押せない。

    焦っていると目の前に店員のゾンビが立ちふさがった。

    万事休す・・・・
    ゾンビが窓を開けるように身振り手振りで示していた。

    どうしようもなく窓を開けた・・・・生まれて初めて死を覚悟した瞬間だった。

    ウィ~ン・・・・窓が全開になった。

    ゾンビが手を伸ばす。

    私の目の前にゾンビの手が開かれる・・・・・



    「つ・お・り・す・で・・・・くぐぐるる・・・」(お釣りです)


    「ああ・・・・どうも・・・・」


    500円玉をゾンビから受け取り車を発進させた。

    兎に角一刻も早くこの場を離れたい、その一心で車を飛ばした。

    思えば来る道筋も対向車に行き合わなかった。

    国道を週末に車が1台も走っていない事がありえないと何故気が付かなかった!

    後悔の念に苛まれながら帰路を急いでいると若いカップルに行き会った。

    生きている男女だ。

    20歳前後か?楽しそうに話しながら歩いていた。



    「・・・いや~だ、おにまったら、いつもそうやって苛めるんだから~」


    「うるさい、ば~っか、スズメがバカなことばっかり言うからだろ」


    「あ~~~~!!またスズメって言う~~!!!私は今日子だもん!」


    「ふん、スズメはスズメだろ。」


    「も~~~~~う、意地悪なんだから~~~」


    車を停めて私はそのカップルに声を掛けた。


    「君たち・・・・この先には行ってはいけない。・・・・ゾンビが居るのだ。この車に乗りなさい、送ってあげるから」


    「え~~~!!ゾンビ~~???キャハハ、このおじさんおもしろ~い。おにま!ゾンビだってよ~~~。車乗ったらおじさんから食べられちゃったりして~」


    「あ、いや、そんな事はしない。・・・・確かにそんな話が信じられないとは思うが・・・だが本当なんだ。戻りなさい。」


    私は多分信じないだろうとは思いながら・・・しかし、他に伝える手段を思いつけずに声高に訴えた。


    「あら?・・・・おにま!なんか本当みたいだよ?どうする?」


    「ああ・・・・おじさん、ご忠告ありがとうございます。まあ・・・大丈夫ですから僕らの事はお気になさらずに逃げちゃって下さい。・・・ただ・・・・」


    「えっ?・・・大丈夫とは・・・・ただ、なんだい?」


    「あ、いえ・・・どうぞ、行っちゃって下さい」


    「・・・・・良いのか?乗っていかないのか?」


    「うん、おじさん、大丈夫だから、お気をつけて~。じゃあ~ねぇ~」


    女の子明るい声に見送られながら私は再び帰路へ付いた。

    あのカップルはどういう2人だったのか・・・・

    普段だったら色々考えただろうがその時はもう頭がパンク寸前で他人の心配迄気が回らなくなっていた。

    彼が言った最後の一言・・・ただ・・・その言葉の意味することにも考えがいかなかった。

    鳩ヶ谷地区を抜け出る際に検問が張られていた。

    勿論私は止められた。

    パンク寸前の私は洗いざらい白状した形になりそのまま政府関係機関に隔離された。

    隔離されてる間に7億も取り返されてしまった。

    最悪だ・・・・全くひどい目に遭ったもんだ・・・・・

    これがその顛末だ。



    ん・・・?

    その後どうなったかって?

    そんな事私が知ってる訳ないじゃないか。

    え~~~!って言ったって・・・・

    だから、いつも言ってるじゃないか。

    ここは、読んだ




    A・・・・・あんたが


    K・・・・・きっと


    B・・・・・バカを見る


    AKB探偵社!!


    ようこそ!!





    閑話休題
    関連記事
    スポンサーサイト

    COMMENT - 0

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。