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    時の片~かけら  9

     25, 2012 07:00

    2日目




    朝、目が覚めると私は混乱状態に陥った。


    「東京…、千歳烏山駅…、」


    風景が頭を辿る。

    でも、ここは長崎だって…。

    どうして、東京の風景が浮かぶのか…

    私は東京に住んでいるのか…。


    だったら何故長崎にいるのか…。

    疑問が頭の中を支配して、思考は停止した。


    「おはよー!お姉さん!」


    元気な声で我に返った。


    「あっ、おはよう。」


    「ご飯だよ!」


    「あっ、うん…、わかった。ありがとう幸治君」


    急いで身支度を整え居間へ向かう。


    「おはようございます。」


    「あら、おはよう。よく眠れた?」


    「あ、はい…。」


    戸惑いがちな私の言葉に、潤子さんは怪訝な顔で…、


    「どうかしたの?」


    「あの、…朝…、目が覚めたら、東京の風景が見えて来て…」


    「まあ!そうなの?それで、他には何か思い出した?」


    「名前は?どうして長崎に来たの?」


    「どこに泊まっているの?」


    矢継ぎ早な質問に困惑していると、潤子さんが自分の頭を叩いた。


    「ごめんなさい。一度になんでもかんでも答えられないわよねぇ…。」


    「いえ、… でも、思い出したのは風景だけなんです。その他の事は、何にも…。」


    「そう、…取り敢えずご飯食べちゃおっか!その後、警察と…病院にも行ってみようね。」


    「すいません…ご迷惑かけてしまって…本当にありがとうございます。」


    「気にしない、気にしない。困った時は、お互い様よ!」


    「お母さん、お腹すいたよ~!早く食べよ~よ!」


    幸治君の声に、潤子さんと私は顔を見合わせ笑った。

    重苦しい気分から、救われた思いがした。

    そして、心に溢れるこの愛おしさがどこからくるものか?


    不思議な感覚に捕らわれていた。



    続く



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    こちらより




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