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    週末は終末の予定~百鬼夜行抄 外伝 4(1)

     05, 2016 07:00




    僕は、小泉純一郎。

    有名な元総理と同姓同名・・・

    でも、全く赤の他人。


    僕のおじいちゃんは、小泉八雲・・本名(旧姓)ラフカディオ・ハーン。


    おじいちゃんは怪談話ばかり書いていた小説家だ。

    でも、でも、おじいちゃんは作り話を書いていたのではない。

    おじいちゃんの実体験を書いていたのだ。

    そう・・・おじいちゃんには全て見えていたのだ。


    僕もその血を受け継いでいて、色んなものが見えちゃうんだよなぁ~・・・

    この血は隔世遺伝らしく、僕の父にはその能力が無い。

    というか、その存在すら知らない・・・らしい。

    おじいちゃんの話によると、能力がある者にだけきちんとした話をするらしい。


    僕の能力をおじいちゃんが見つけたのは、妹の今日子が病気で死にそうになっ

    ていたときに僕がそばにいた死神を追い払おうとした時だ。

    その場にいた父や母は僕が何をしているのか分からず、ただ、妹の死に直面し

    て癇癪を起こしていると思っていたみたい。

    ただ、おじいちゃんにも死神が見えていたので、僕の行動はおじちゃんにはハ

    ッキリと僕の能力を確信させたものになったようだ。

    残念ながら、死神を追い払うことはおじいちゃんにも出来ないらしく妹は死ん

    でしまった。

    ただ、余りにも僕が悲しむのでおじいちゃんはそれを見かねて僕の式神になる

    はずだった妖魔を妹のなかに入らせて妹を・・・妹の体だけだが・・・生き返

    らせた。


    代々、式神とはコノ血を受け継ぐものの伴侶、または執事として生涯仕えるも

    のらしい・・

    だから今、今日子に入っている妖魔は、本当は僕の奥さんになるはずだった・・・

    みたい。

    そのせいか・・・・すっごいヤキモチ焼きだ。

    時々、手に負えない・・・・。


    しかし・・・・まあ・・・こいつのおかげで父や母は妹を失う悲しみを味合わ

    ずに済んだし、僕も姿形だけでも妹と過ごすことが出来ているので文句は言え

    ない。

    その上今日子に入っている式神は朱雀と云って結構有名な守り神らしく、召喚

    したおじいちゃんも羨ましがっていた。


    まあ、そんなこんなで・・・・おじいいちゃんが亡くなった後、色んなものが

    見える能力を引き継いだ僕にはおじいちゃんの知り合いを通して様々な依頼が

    来るようになった。

    迷惑な話だ。

    しかも・・・来た依頼を結構サクサク解決してしまったので、その世界でそこ

    そこ有名になってしまった。

    そうなるともっと依頼が来るようになり・・・・悪循環だ・・・・・

    父や母を心配させないように僕はこの能力を秘密にしているので、色んな出来

    事を隠すのも一苦労なんだ。

    フェラーリ


    ある日、大学から帰ってくると家の前にフェラーリ・ランボルギーニ・ヴェネーノが停まっていた。


    「なんだ??豪勢な客でも来てんのかな?」


    独りごちて玄関を開けた。


    「ただいまー。」


    声を掛けて家に入ると、いつもならダッシュで出迎えるはずの今日子が出てこない。

    まだ帰ってないのかと沓脱をみると靴はある。


    「おーい、今日子?いないのか?」


    奥のリビングに声を掛けてみたが返事がない。

    どうかしたのかとちょっと心配になってリビングから今日子の部屋へと向かった。


    「お~い、今日子、開けるぞ~。」


    今日子の部屋のドアを開ける。


    「キャッ!・・・ちょっと~!レディの部屋のドアをいきなり開けないでよ~!着替えてたりしたらどうすんのよ~!」


    「ふん!知るか、お前の裸なんか見ても何とも思わないさ。」


    「あ~~~~!!!すっごい失礼!!!」


    「うっさい!!!・・・ん?なんかおかしいな?・・・お前、なんか隠し事してないか?」


    「・・・・し、してないわよ・・・・」


    明らかに動揺した今日子を追い詰めるのは簡単だ。


    「こら!!ご主人様に隠し事する式神はタコツボにでも閉じ込めちゃうぞ。」


    「・・・・あ、だめ。そんなことしちゃ嫌だ・・・。だめ・・・。」


    「じゃあ・・・全部話せ。」


    「・・・・はい・・・・あの・・・ちょっとした依頼があって・・・・。」


    「依頼?ふ~ん・・・・。いつ?」


    「あの・・・その・・・1週間くらい前・・・・。」


    「はあ~?なんで1週間も俺に黙ってたんだ?」


    「あの・・・・その・・・・」


    あ!!!!あの車!!!!


    「こら!!!雀!!!!てめ~、また、遣い込みしやがったな~!!!」


    「・・・ごめんなさい。・・・あの・・・丁度免許取ったので・・・つい、車欲しくなちゃって・・・。」


    「このばか!!車欲しくなったからって、ランボルギーニとはどういう了見してやがんだ!」


    「あ、でも・・・カッコよかったんだもん・・・。」


    「カッコよかったって・・・ふざけんな!一体いくらしたんだ!?」


    「・・・・その・・・4・・・ぉくぇん・・くらい・・・」


    「は~~~~~~~~ぁ~~~?4、お、く、えん?」


    「・・・うん。」


    「てめ~!!!殺すぞ!!!一体どこからそんな金出したんだ!!!」


    「あ、その・・・だから・・・1週間前の依頼金・・・・・」


    「はぁ?依頼金?・・・前金4億もか?」


    「あ・・・・その・・・前金じゃなくて・・・・。」


    「・・・・全部で4億か?・・・・それ全部使ったってのか?」


    「・・・・・は・・・・ぃ・・・・。」


    「・・・・死ねよ、バカ雀。・・・ま、お前が遣ったんだ、どんな案件かは知らんけど、お前が勝手に解決するんだな。」


    「そんな~~~~・・・・。おにま~~~~~。」


    「ふん・・・・甘えても知るか!!」


    「・・・・すっごい事件なの。私じゃ無理・・・・おにま・・・。」


    それから30分くらいスズメを虐めて過ごした後、その依頼内容を聞かされたが・・・・。

    冗談じゃない!まだ俺は死にたくない!原因不明の集落全滅事件なんてかかわりたくないって~の。

    しかし・・・4億も遣い果たしやがったスズメのせいで、折角の週末なのに・・・・泣く泣く現場となった埼玉県へ向かう羽目になった。



    閑話休題

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