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    誰かがそばにいる  4

     16, 2012 19:00

    香織の手を握りしめ玄関に入った瞬間、さっきまでは感じなかった背筋がゾッとする

    感じが香澄を襲った。

    香澄は確信した。


    アイツが中にいる。


    香織とダイニングキッチンに入ってテーブルを見た時、香澄の確信が絶望に変わった。

    テーブルの上に、ついさっき階下の住人へ挨拶のため持って行き、ドアノブに掛けた

    筈の菓子折りが置かれていた。


    「ママ、どうしたの?香織、おててが痛いよ~。」


    「あ、ごめんね…。ママ、強く握っちゃったね。」


    出来るだけ平静を装ったが、さすがに香織もいつもと違う母を感じたようだった。

    香織と話しながらも香澄は背中に気配を感じ続けていた。


    恐怖が全身を支配した。


    「ママ、ご飯食べようよ~。」


    そうだ、私は母なのだ。この子だけには怖い思いをさせてはいけない。

    香澄は震えながらも食事の支度に取り掛かった。


    食事を終え香織を風呂に入れ終わると、早々に寝かしつける。

    一時たりとも香織のそばを離れられない。

    悲壮な思いであの気配と闘っていたが、引っ越しの疲れも重なりついウトウトしてしまった。

    耳元でカサカサと云う物音がして香澄は飛び起きた。


    「来ないで~!!」


    我を忘れつい大声を上げてしまった。


    「ママ、どうしたの?」


    香織がビックリして母にしがみつく。


    「あ、ごめんね…。ママ、ちょっと寝ぼけちゃったみたい…。」


    「ママ、大丈夫?どっか痛いの?」


    幼い我が子の言葉に涙が出そうになったが、香織をそっと抱きしめながら辺りを素早く見渡す。

    少しだけ、あの気配が遠のいた気がしたが、香澄はそれから一睡も出来なかった。

    翌朝起きてキッチンに立った香澄を待っていたのは、新たな恐怖だった。

    洗って片付けたはずの食器が全部シンクに浸かっていたのだ。


    神様お願いします!助けて下さい!!


    神に願いながらも、香澄はその願いは届かない事を知っていた。

    今まで何度も同じような経験をして来たが、一度たりとも消えてなくなる事はなかったのだ。

    自分で解決するしかなかった・・・・


    朝食を済ませるとすぐさま香織を幼稚園に連れて行った。

    そうして、香澄自身は近くのコンビニへ向かった。

    コンビニにたむろしている若者達に話しを聞く為に。

    経験上こういう話しの類いは近所の人達の口が重くなる。

    若者達の噂話しは、話し半分だが真実が含まれている場合があるのだ。


    「ごめんなさい。ちょっとお話し聞かせて貰えるかな?」


    つづく




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    こちらより




    ご訪問ありがとうございました。
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    COMMENT - 1

    フラジャ  2012, 08. 17 [Fri] 02:06

    Re:

    ホラーも書くんですね。アメブロにはコメント書けなくなったから(笑)

    私は恋愛小説しか書けませんけど(笑)

    Edit | Reply | 

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